バンドー化学株式会社が新たに発表した屋外用放射冷却フイルム『Silver Arrow®』は、極めて高い反射性能を持つ新商品です。地球温暖化や冷却に関するエネルギーの消費増加が懸念される中、このフイルムはその解決策として期待されています。
開発の背景
地球温暖化の影響で、これからの時代、冷却に必要なエネルギー消費はますます増加することが予想されます。バンドー化学では、これまでに蓄積してきたフイルム加工技術を活用し、屋外用の熱マネジメント製品の開発に力を入れてきました。このプロジェクトの中で、高反射率を持つ銀を利用し、太陽から放出される近赤外線を高効率で反射する放射冷却技術に注目。この度完成した『Silver Arrow®』は、それによって建物や機器の内部温度の上昇を効果的に抑えることができます。
特長
1.
近赤外線の高反射
『Silver Arrow®』の最大の特長は、反射層に使用される銀による近赤外線の高反射能力です。これにより、従来品と比較して、建物や機器の内部温度上昇を著しく抑制することが可能です。特に、夏場の熱中症対策として非常に有効です。
2.
省エネルギー効果
このフイルムを採用することにより、冷却に伴うエネルギー消費が削減され、その結果としてCO2の排出量を減少させることが期待されています。企業のカーボンニュートラルへの貢献にも寄与すると同時に、積極的な環境保護活動が求められる現代において重要な役割を果たすことになります。
3.
施工の簡便さ
さらに、屋外用放射冷却フイルム『Silver Arrow®』は、広告看板業界で培った「エア・スイープ®」技術を応用し、スムーズな施工が可能です。エア抜け性が優れており、施工時もストレスなく扱えるという点も魅力です。
バンドー化学では、今後もカーボンニュートラルに資する製品開発を進め、持続可能な社会の実現に寄与していく方針です。地球環境を考えた新製品の登場は、私たちの生活にどのような恩恵をもたらすのか、今後の展開が楽しみですね。