新たなインフラ管理の幕開け: 3Dシステム「Markly」がNETIS登録
2026年5月28日、DataLabs株式会社が提供する3Dインフラ点検システム「Markly」が、国土交通省の新技術情報システム「NETIS」に正式に登録されました。この登録は、老朽化が進むインフラに対し、効果的な維持管理を実現するための重要なステップです。今回は「Markly」がどのように社会課題を解決し、インフラ維持管理に貢献するのかを詳しく探ります。
日本のインフラが直面する課題
日本全体のインフラは、急速に老朽化が進んでいます。特に、建設から50年以上経過した橋梁やトンネルの劣化や事故が増加しており、自治体は早急に対処を迫られています。
主な課題は三つ
1.
急速な老朽化: 老朽化したインフラは数多く、事故が相次ぐことで、住民の安全を脅かす危険性があります。予防保全型への転換が求められていますが、現場の対応が不十分です。
2.
人員・予算の減少: 技術職員の数は減少の一途を辿っています。デジタル技術を活用した業務効率化が急がれています。
3.
データの属人化・ブラックボックス化: 従来の紙ベースでの管理は情報の利活用を妨げ、情報の引き継ぎも困難です。これにより、恒常的な維持管理が難しくなっています。
Marklyの革新
「Markly」は、これらの課題を解決するために設計されています。受注者の建設コンサルタントが点検や調査に利用するツールでありながら、発注者である自治体に対してもインフラ情報を一元管理するための基盤を提供します。両者が同じクラウド上でデータを共有することで、情報の断絶を防ぎ、効率的な維持管理が可能になります。
利用者に与える価値
発注者にとってのメリット
- - クラウドでの一元管理: 図面や3Dモデル、過去データもクラウド上で管理できるため、担当者の交代時もスムーズな引き継ぎが可能。
- - データの相互連携: 損傷情報や位置情報をGISに関連づけることで、全体の状況を把握しやすくし、管理優先順位を正確に設定できます。
受注者にとってのメリット
- - 自動生成機能: スマホやタブレットで取得した3Dデータをもとに、損傷図や竣工図を自動生成。
- - 効率的な業務運営: 現場作業の負担を減らし、遠隔での検査や納品が可能になります。
NETIS登録の意義
今回のNETIS登録により、「Markly」は国土交通省が求める「i-Construction 2.0」に対応した技術として認められ、業務プロポーザルや総合評価落札方式での評価点の向上が期待されます。これは、業務の効率化だけでなく、さらなる技術革新を促進するものといえるでしょう。
未来への展望
DataLabsは「Markly」を通じて、インフラのライフサイクル全般にわたる新しい管理手法を提唱しています。「3D InfraLoop」と名付けたこの取り組みでは、一度取得した3Dデータを継続的に活用していくことを目指しています。これにより、持続可能な社会インフラの構築に貢献していくことを志向しています。
今後もデータのデジタル化や修繕計画の最適化に向けた機能の拡充を進め、自治体のより良い維持管理を支援していく予定です。