J.D. パワー 2024年共通ポイントサービス満足度調査
株式会社J.D. パワー ジャパンが発表した2024年共通ポイントサービス満足度調査の結果によれば、共通ポイントの業界全体の満足度は前年と変わらず700ポイントという年続きの結果が示されています。この調査は8つの主要な共通ポイントサービスを対象に、顧客満足度を評価するもので、特に通信系のサービスにおいて評価の違いが見られるとのことです。
調査対象と調査内容
今回の調査は、dポイントやnanacoポイント、PayPayポイント、Pontaポイントなど、通信系や流通系など異なる分野から選ばれた4つの業界の8つのポイントサービスが対象となりました。この中には新たにJRE POINTとVポイントが加わり、比較結果はのみならず、各サービスの急成長の要因も注目されています。
満足度の均衡と通信系の評価
業界別にみると、流通系の満足度は前年と同水準である一方、通信系では顕著な評価の差が見られた。特に、携帯電話会社が新料金プランを導入したことが高い評価に繋がっていることが示唆されています。この新料金プランは、ポイント還元を促進し、顧客に対する魅力を高めているようです。実際、通信サービスでのポイント利用は高い(携帯電話やインターネット利用料金支払いへの充当は12%)とされ、顧客の実感満足度を支えていることがうかがえます。
ポイントサービスの利用度合い
「ポイントの貯めやすさ」や「使いやすさ」、そして「確認のしやすさ」といったさまざまな要素が顧客満足度に影響を与えている。特に通信系は、他の業界に比べて「ポイント確認のしやすさ」や「ポイントの使いやすさ」で秀でており、カスタマーサポートも充実しています。モバイルアプリによる情報確認のしやすさなども評価項目において非常に重要なファクターとなっています。特に通信系でのモバイルアプリの利用率は80%に達し、他業界に比べても抜きん出ていることが示されています。
総合満足度ランキング
ランキングにおいては、楽天ポイントが721ポイントで今年も1位を獲得。4年連続の受賞であり、その強みは「ポイントの貯めやすさ」「ポイント確認のしやすさ」「ポイントの使いやすさ」といった要素に支えられています。次いで、PayPayポイントが712ポイント、JRE POINTが681ポイントと続き、各サービス間での競争が激化しています。
結論
この調査から、共通ポイントサービスの利用者は多様な業界にわたり、利便性や使い勝手の良いサービスを求めていることが分かります。さらに、金融サービスとの連携強化が顧客満足度の向上に寄与する可能性が高く、今後もこの分野の進展が期待されています。調査結果はポイントサービスにおける今後のトレンドを予測する上での重要な指針となるでしょう。