幻のバラを解明
2026-08-27 11:19:14

日本固有の幻のバラを科学が解明する新たな香りの世界

幻のバラ、サンショウバラの香りが科学的に解明される



日本に自生する希少なバラ「サンショウバラ」。その花の香りは美しさと同時に神秘的な存在感を持ち、多くの人々を魅了してきました。しかし、その香りについてはほとんど理解されていませんでした。今回、日本メナード化粧品株式会社はサンショウバラの香りを科学的に詳細に解明するプロジェクトを進め、その結果、新たな香りの再現に挑むこととなりました。

サンショウバラとは?


サンショウバラ(Rosa hirtula)は、富士山や箱根周辺に自生する日本固有種で、環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧」に分類されています。1〜2日で散ってしまう花は、その美しさから「日本にのみ咲く幻のバラ」と称されていますが、これまで香りに関する研究はほとんど行われていないのが現状でした。

新たな取り組みと成果


メナードでは1986年から「ナチュラルスペース法」という手法を用いて、花の香りを生きたまま抽出する研究を進めてきました。この方法では、花を摘み取ることなく、咲いたそのままの香りを保存することができるため、希少な植物を傷つけることなく香りを取り出すことが可能です。今回は、群馬県の赤城自然園の協力を得て、実際にサンショウバラの香りを科学的に解析しました。

採取した香りは、上品で奥行きのあるフローラル・パウダリー調であることが確認されました。さらに、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC/MS)を用いて香気成分を95種類同定し、人の嗅覚による評価を基に各成分が香り全体に与える影響力を解析しました。この結果、香気成分の約10%を占める芳香族類が特に香りの印象に大きく寄与していることが明らかとなりました。

香りの特徴と再現香料の開発


芳香族類には、スパイシーなオイゲノールや、甘く香るバニリンとクマリン、さらにはバラの香りの主要成分であるフェニルエチルアルコールが含まれており、サンショウバラ特有の香り形成にはこれらの成分が重要であることがわかりました。これらの成分が複雑に絡み合い、サンショウバラならではの香りを生み出していると考えられています。

この知見を元に、メナードは「サンショウバラ」の再現香料の調香を開始しました。今後、希少で魅力的な香りを生かした化粧品やフレグランス製品の開発を進めることが期待されています。

赤城自然園との協力


赤城自然園は「人間と自然の共生」をテーマに、日本の豊かな自然環境を守るための活動を行っています。その特徴は、人工的に植物を管理するのではなく、自然の生態系を尊重して本来の姿を維持するところです。今回の研究も、赤城自然園のナチュラルな環境の中で行われ、希少なサンショウバラの保全に配慮しながらの香り採取が実現しました。

このように、香りの解明は花そのものの保護や、未来の化粧品開発に大きな影響を与える重要な研究です。サンショウバラの香りが私たちにどのような新しい体験をもたらしてくれるのか、今後の展望に注目が集まります。

まとめ


メナード化粧品の取り組みにより、サンショウバラの香りの科学的解明が進み、今後の新製品開発へとつながる期待が高まっています。日本固有種の香りを持つサンショウバラは、ただ美しいだけでなく、その香りにも秘められた魅力があります。私たちの生活の中に、サンショウバラの香りがどのように活かされるのか、多くの人が待ち望んでいることでしょう。


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会社情報

会社名
日本メナード化粧品株式会社
住所
愛知県名古屋市西区鳥見町2-7
電話番号
052-531-6268

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