オストメイトが感じる「見えない壁」を解消するための体験イベント
アルケア株式会社が主催した「ココロとカラダがあたたまる体験と交流の3日間」は、2026年6月11日から13日までの3日間、オストメイトとその家族を対象に開催されました。このイベントには、約60名のオストメイトとそのご家族が集まり、周囲の視線を気にすることなく、銭湯での入浴体験や製品開発者との交流が行われました。
イベントの背景
オストメイトは、病気や事故によりストーマ(人工肛門や人工膀胱)を造設した方々のことを指します。日本国内には約20万人がオストメイトとして生活しており、彼らは排泄を管理するためにストーマ装具を常に装着しています。しかし、オストメイトの存在は見えにくく、周囲の理解が不足している現状があります。これに伴い、入浴や公共施設の利用に対して多くのオストメイトが「見えない壁」を感じ、入浴をためらうことがよくあります。
このイベントは、オストメイトの方々に入浴体験を通じて自信を持っていただき、「見えない壁」を解消することが目的でした。特に、東京都墨田区のバリアフリー銭湯「御谷湯」とのコラボレーションにより、安心して入浴できる環境が提供されました。
イベントの詳細
1. 貸切で行われた「御谷湯」入浴体験
イベント初日と最終日の6月11日と13日、オストメイトとその家族は、営業前の2時間を「御谷湯」で貸切り、安心して入浴を楽しみました。脱衣所にはアルケアのスタッフがサポートとして配置され、参加者は周囲の目を気にせずリラックスしました。「貸切での入浴は非常に満足でした」との参加者の声もあり、自分たちだけの空間で貴重な時間を楽しむことができました。
2. アルケアの開発者との語ろう会
入浴体験の後は、アルケアの開発者との対話を楽しむ「語ろう会」が開催されました。参加者は、装具の種類や使い方について直接質問し、日常生活での悩みや要望が開発者に届く貴重な機会となりました。参加者からは、「開発秘話を聞けて楽しかった」「真摯に話を聞いてくれた」といったポジティブな感想が多く寄せられました。
3. ストーマ装具工場見学
3日目には、アルケアの工場でストーマ装具の製造工程を見学しました。製品の成り立ちについての説明を受けながら、参加者は普段は見ることができない製造の裏側に触れ、多くの感動と学びを得ました。参加者からは「製品への情熱が伝わった」といった声があり、工場での経験が心に残るものとなりました。
イベントのまとめ
この特別な体験イベントは、参加者の約9割が満足したという結果を得ました。また、入浴体験をきっかけに今後の温泉や銭湯利用を前向きに考えるようになったと答えた方も多く、オストメイトが新たな一歩を踏み出す助けとなりました。しかし依然として、「見えない壁」に悩む人々が多くいることも事実です。社外からの理解促進とサポートが求められています。
アルケアは、これからもオストメイトの生活を支えるため、社会的認知を向上させる取り組みを続けていく所存です。オストメイトが自由で安心して過ごせる社会の実現を目指し、今後も積極的な活動を展開していきます。