株式会社パテントビューロが新たに公開した「astamuse」
株式会社パテントビューロが、このたび特許情報に特化した技術情報メディア「astamuse」の試験版を公開しました。このサービスは、技術者や研究者、企業経営者など、幅広いユーザーを対象としており、特許文献から得られる貴重な情報を、より分かりやすく提供することを目指しています。
特許文献の重要性
特許文献には、一般的な技術論文に比べて10倍以上の情報が含まれていると言われ、日本国内においても実に1400万件以上もの特許が存在します。しかし、特許文献には技術的かつ法的な内容が多く含まれており、非専門家にとっては理解や検索が困難とされています。そのため、特許情報の有用性が十分に活かされていないという現状があります。
現在、オープンイノベーションの潮流が進んでおり、企業や研究機関は外部の知的財産を巧みに活用することが求められています。そこで、特許情報を使いやすく、かつ理解しやすい形で提供する「astamuse」の導入が、企業の研究開発や経営戦略において重要なポイントとなります。
「astamuse」の機能
「astamuse」は、ユーザーが特許情報を簡単に利用できるよう、複数の機能を搭載しています。以下に主な特徴を挙げます。
- - 技術用語の解説機能:文中に出てくる技術用語には、他の特許文書から自動的に取り込まれた解説が表示され、関連性のある情報をスムーズに理解できます。
- - 図面のサムネイル表示:特許公報に含まれる図面をサムネイル形式で表示し、段落毎に配置。ユーザーは発明の内容を図面を参照しながら確認することが可能です。
- - ツリー構造による検索機能:技術分類タグがツリー型で表示され、関連特許を簡単に検索できます。
- - 目的別タブ表示:発明情報を「発明詳細」「発明要約・請求範囲」「発明実施例」などにカテゴライズ。膨大な文量の中から必要な情報を迅速に見つけ出すことができます。
- - 関連特許リンク:関連する他の特許を一覧で表示し、さらに深いリサーチが可能になります。
- - 経過情報:知財の経過情報と関連付けて表示され、その発明の過去の流れを詳細に把握することができます。
これらの機能により、「astamuse」は特許情報の利便性を大いに高めています。
今後の展望
株式会社パテントビューロでは、今後これらの機能をさらに強化し、技術単語解説ページやテーマ別技術把握ページ、最新技術動向情報の配信機能などを追加する予定です。
「astamuse」が提供する情報は、研究や開発、市場の動向を把握する上で、企業や研究機関にとって貴重な資源となることでしょう。今後の展開から目が離せません。
会社概要
株式会社パテントビューロは、東京都文京区に本社を置く企業で、知的財産権関連のサービスを提供。設立から多くの企業に対し、先進技術と知的財産戦略の高度化を支援してきました。今後も技術を駆使し、知的創造サイクルを加速させるサービスを展開していくことで、社会と経済に貢献していくことを目指しています。