日立システムズと応研の新たな連携
概要
このたび、株式会社日立システムズと応研株式会社は、受発注業務のデジタル化を実現するための新しいサービスを開始しました。日立のWEB受注・購買テンプレートと応研の大臣エンタープライズを連携させることで、企業間の取引をWebブラウザを通じてリアルタイムで行うことができるようになります。このサービスにより、特に中小企業が抱えるアナログな業務フローの課題を解決し、業務効率を飛躍的に向上させることが期待されています。
中小企業の業務効率化へ
多くの中小企業は、主要な取引先との取引においてはEDIシステムを利用していますが、多くの取引先とのやり取りにはまだ紙やFAX、電子メールなどのアナログな手法が用いられがちです。このような非効率な業務プロセスは、業務負担の増加や情報の誤共有、処理の遅延といった問題を引き起こしていました。
日立と応研のサービスは、こうした課題を解決するために、Webブラウザを利用した簡単な受発注システムを提供し、企業間のやり取りをより効率的に行える環境を整えます。これによって、取引先企業との納品書や現品票の作成、注文書や支払通知書のダウンロードが可能となり、業務のスピード化が期待されます。
各サービスの特徴
WEB受注・購買テンプレート(日立システムズ)
日立システムズが提供するこのウェブシステムは、企業間の受発注、納品、検収といった業務を効率化するために設計されています。シンプルな機能と使いやすい操作性を兼ね備え、業務のスピードアップを実現します。
大臣エンタープライズ(応研)
応研が提供するこのERPパッケージは、販売管理や在庫管理、仕入管理を一元化し、企業の業務プロセスを効率的に管理します。特に日本企業の商習慣に合わせた機能が特徴で、少ない工数でのカスタマイズが可能です。これにより、経営データの可視化やスピーディーな意思決定をサポートします。
期待される効果
両社の協業によって、全国の製造業や卸売業の中堅・中小企業は、アナログからデジタルへと業務を進化させることが可能になります。これにより、従来の煩雑なやり取りを省略し、業務効率を大幅に向上させられる見込みです。
今後の展望
日立システムズと応研は、今後も双方の強みを活かしつつ、業務効率化やデータ解析を支援するためのさらなる連携を進めていく計画です。2027年度までに100社の関連ビジネスを目標に、積極的な製品開発と営業活動が展開される予定です。
まとめ
昨今、企業はグローバル競争の中で、サプライチェーン全体での生産性向上を求められています。この連携は、理想的な業務フローの実現に向けた大きな一歩であり、中小企業も含めた多くの企業がデジタル化することで、今後のビジネスシーンがより効率的に変わっていくことが期待されます。