要介護者のための旅行支援サービスの実現
介護タクシーを運営するレジオン株式会社が、旅行業務を展開するT-LIFEホールディングスと業務提携を結びました。この提携により、要介護者や障がい者が安心して旅行できる体制の構築が進むことが期待されています。これにより、介護が必要な方々の旅行に対する不安が解消され、より多くの人が旅行を楽しめる環境が整うことでしょう。
課題と背景
厚生労働省の統計によれば、日本国内には17,327か所の有料老人ホームが存在し、546,190人が入居しています。また、特別支援学校は1,178校あり、151,362人の生徒が在籍しています。このような状況の中、2050年には100歳以上の人口が50万人に達するという見通しもあり、要介護者や体に障害を持つ方々に対する外出支援のニーズが高まっています。
ただし、旅行代理店に依頼をしても介護タクシーサービスがどこにあるのか、どのように頼むべきかといった情報が不足しており、多くの方が旅行を諦めている現実があります。これを解決するためには、旅行業と介護サービスが連携し、安心して利用できる移動手段と介助体制を提供する必要があります。
T-LIFEとの提携内容
本提携においては、T-LIFEホールディングスが旅行企画を担当し、レジオンが提供する安全な移動サービスが組み合わさります。具体的には、障がい者やハンディキャップを持つ旅行者が、全国を気軽に楽しめる環境を整えていくのです。既に、ケアモビは全国の6,000店舗の旅行代理店と提携し、介護旅行の相談を受ける体制が構築されています。
更に、レジオンは提携車両の台数を増やす計画も立てています。3年以内に300台、10年以内には1,000台の介護タクシーを目指しており、この全国規模のネットワークを利用することで、旅行の選択肢をより広げていく考えです。
安全・安心な移動サービスの提供
ケアモビが提供する介護タクシーでは、資格を持ったスタッフが乗降を支援し、車椅子やストレッチャーに対応可能です。また、民間救急車を利用することにより、医療機器も完備されており、医師や看護師が同乗することもできます。
そのため、終末期の患者様やご家族の思い出旅行など、様々な旅行のニーズに幅広く応えることができるのです。また、海外からのお客様に対するカスタマイズ旅行にも対応しています。
代表者のコメントと今後の展望
レジオン株式会社の代表、森和平氏は、「要介護者が旅行を諦めることが多い現実を変えていきたい」と述べており、旅行がもたらす「わくわく」や「感動」が日常生活の活力となることを期待しています。また、旅行業者としての役割だけでなく、介護タクシーの配車ネットを全国に拡大することで、移動難民をゼロにすることが目標だとしています。
これからも『ケアモビ』は、安心で快適な旅行を提供し続ける取り組みを進めていくことでしょう。
会社概要
レジオン株式会社は、介護タクシー、民間救急、訪問介護などを提供している企業です。社長の森和平氏は、利用者の安心安全な移動を実現するために日々努力を重ねています。
会社情報
- - 社名: レジオン株式会社
- - 本社所在地: 神奈川県横浜市磯子区森3-9-12
- - 代表者: 森和平
- - 電話: 045-762-0851
- - ホームページ: レジオン株式会社
今後の旅行支援に期待が寄せられる中、レジオン株式会社の取り組みがどのように展開されるのか、ぜひ注目していきたいところです。