NTT Comが発表した「ユニバーサルサービス料」改定内容と背景
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、2025年7月から「ユニバーサルサービス料」を改定することを発表しました。この改定により、現在の月額2.2円(税込)が3.3円(税込)に引き上げられます。この値上げは、電気通信事業法にもとづく制度であり、その詳細について見ていきましょう。
ユニバーサルサービス制度とは?
「ユニバーサルサービス制度」は、NTT東日本や西日本が提供している基本的な通信サービスを全国どこでも公平に提供するために設けられた仕組みです。この制度に基づいて、すべての電気通信事業者がその提供コストの一部を負担しなければなりません。本制度の目的は、加入電話や公衆電話など、公共の利益に資する基本的なコミュニケーション手段を維持することにあります。
改定の背景
2025年7月に施行される料金改定は、新たに決定されたユニバーサルサービスの負担金の番号単価見直しに基づいています。現行の価格に比べて、33%の引き上げが行われることとなります。この改定は、事業者が提供するサービスの持続可能性を確保し、全国的な通信インフラを支えるためのものとされております。
具体的な料金体系
NTT Comによる今回の改定において、料金は1番号あたり3.3円(税込)となります。これは、NTT Comが提供する様々なサービスに対し、番号ごとに適用されます。たとえば、050から始まる番号のArcstar IP Voiceや、080、090から始まるOCNモバイルなどが該当します。この改定に際し、利用者に対して十分な理解を得られるよう、詳細な説明が求められています。
対象となるサービス
- Arcstar IP Voice
- Direct Calling for Microsoft Teams
- OCNドットフォン オフィス
- Arcstar Universal One
- OCNモバイルなど
- フリーダイヤル
- ナビダイヤル
- OCNひかり電話
今後の展開と利用者へのお願い
この改定は2025年7月分より適用され、以後は半年ごとに料金が見直される予定です。利用者への影響を最小限に抑えるためにも、NTT Comとしては、改定理由やそれによるサービスの持続的提供について、しっかりと情報を発信していく所存です。これからも、ユーザーの皆さまの理解と協力をお願い申し上げます。
通信料金が変わることで、多くのビジネスや日常のコミュニケーションにどのような影響が出るのか、注目が集まります。今後の情報にぜひご注目ください。