伝説のカーデザイン誌『Car Styling』が15年ぶりに復活
自動車業界において長年の歴史を有するカーデザイン誌『Car Styling(カースタイリング)』が、2025年3月31日に15年ぶりにオリジナルの判型で再刊されることが発表されました。号数は『Car Styling 2025 Vol.1』で、定価は4400円(税別4000円)です。この特集で、クルマデザインを中心に、現代の自動車のあり方がどのように変化しているのかを探ります。
歴史ある雑誌の復刊
『Car Styling』は1972年に創刊され、2019年に第2世代として休刊した後、再度の挑戦を迎えています。本誌はオリジナル判型としての復刊が15年ぶりであり、バイリンガルとしても提供されます。BEV(バッテリー電気自動車)の普及や自動運転技術の進展により、自動車業界はまさにデザインの時代を迎えています。
新生『Car Styling』では、クルマをデザイン視点から新たに解釈し、その実践と理論を深く考察します。初回号では、日本の主要な自動車メーカー5社のデザイン部門トップが登場し、各社のブランドメッセージにおけるデザインの意義について詳述しています。
デザイン部門トップの対談
1.
HONDA DESIGN:南俊叙デザインセンター長
2.
MAZDA DESIGN:中山雅デザイン本部長
3.
TOYOTA DESIGN:サイモン・ハンフリーズCBOデザイン統括部長
4.
MITSUBISHI DESIGN:渡辺誠二デザイン本部長
5.
NISSAN DESIGN:アルフォンソ・アルバイザ デザイン担当専務
これらの意見により、現代のカーデザインがどのようにグローバルなニーズに応えようとしているのかが浮き彫りになります。
現代中国カーデザイン考
また、特集として「現代中国カーデザイン考」というコーナーも設けられています。ここでは、GEELY(吉利汽車)の副総裁である陳政氏や、GAC(広州汽車研究院)の副総裁・デザイン責任者の張帆氏が登場し、中国の自動車デザインの最新トレンドについて語ります。
デザインの教育と未来
この特集は、カーデザインの教育や教育現場の重要性も考察しており、次世代のデザイナー育成にも寄与することを目的としています。今後の50年を見据えた内容とし、デザインの世界において新たな視点や技術を模索することが求められています。
編集長はデザイナー
さらに、本号の編集長には、40年以上のカーデザイン経験を持つ難波治氏が就任しています。スバルのデザイン部長としての経験を経た難波氏が、誌全体の方向性を新たにし、デザインに対する専門的な視点をもたらします。これにより、読者は単にカーデザインの情報を得るだけでなく、デザインの内部構造についても深い理解を得ることができます。
最後に
『Car Styling』の復刊は、自動車デザインの重要性を再確認する好機であり、デザインに関心を持つすべての人々にとってのバイブルとしての役割が期待されています。最新の視点から自動車の未来を見据えた一冊をお楽しみください。