マーチャント社、エネルギーポイント社との本格的な提携を発表
2025年、マーチャント・バンカーズ株式会社は、エネルギーポイント社との資本業務提携により、系統用蓄電池事業への本格参入を決定しました。この提携により、同社はエネルギーポイント社が保持する特定卸供給事業者ライセンスを活用し、電力の調達および供給において新たな地平を切り拓きます。
エネルギーポイント社の役割と重要性
エネルギーポイント社は、電力の自由化に伴い、アグリゲーターとしての地位を確立しました。2025年5月にはアグリゲーターライセンスを取得し、電力市場において重要な役割を果たすことが期待されています。このライセンスは、日本国内の124社が保有しており、エネルギーポイント社はその中でも特に注目される企業です。
アグリゲーターは、特定の条件下で電力を供給するために高い能力が求められます。エネルギーポイント社は、系統用蓄電池を利用して電力を効率的に調達し、電力需要者に最適な条件で提供することができるため、そのビジネスモデルには高い注目が集まっています。
マーチャント社の新たな投資方針
マーチャント・バンカーズ社は、エネルギーポイント社との提携を通じて、系統用蓄電池への投資を強化する方針を明確にしています。同社は、2025年の投資方針として「再生可能エネルギー」に注目し、社会的な価値や将来性を評価して投資を行うことを掲げています。
具体的には、2026年中に3か所の高圧系統用蓄電池の発電を開始することを目標としています。これにより、北海道から九州にかけてリスクを分散しつつ、経済性と持続可能性を両立させたプロジェクトを推進します。
資本業務提携の詳細
マーチャント社は、2025年10月7日をもってエネルギーポイント社の普通株式120株を取得し、所有株比率を20%に引き上げる予定です。この取り引きは、3百万円で行われ、株式取得によってエネルギーポイント社との業務連携を深めることが期待されます。
業務提携の一環として、マーチャント社はエネルギーポイント社と共同で系統用蓄電池案件を発掘・開発し、通信および電力運営の効率化を図ります。
今後の展望
この業務提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、電力市場での競争力を高めることが期待されます。現在のところ、2025年10月期の業績に対する影響は軽微と予想されていますが、将来的には重要な影響を及ぼす可能性があります。
今後も、マーチャント社とエネルギーポイント社の連携から目が離せません。特に、再生可能エネルギーの分野での展開が、企業の成長にどのように寄与するのか、注視が必要です。