ベッドサイドの会話が紡ぐ、愛と真実の物語!舞台『マクラコトバ』が描く6つのオリジナルエピソード
2023年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ番組で優秀を受賞したCBCテレビドラマ『マクラコトバ』が、舞台化され、2024年7月4日(木)から8日(月)まで、あうるすぽっと(東京都豊島区)で上演される。
舞台版『マクラコトバ』は、原作ドラマの世界観を継承しながら、6つのオリジナルエピソードを新たに創作。それぞれのエピソードは、ワンシチュエーション・完全二人芝居という形式で展開され、観客はまるで寝室の会話に密着しているかのような臨場感を味わえる。
上演されるエピソードは、不倫している夫と離婚を決めた妻、お笑い芸人の夫婦、モラハラ男と娘、カモ男とツツモタセ女、こじらせミュージシャンとキャリアウーマンなど、多種多様な関係性の男女が登場。それぞれの関係性が、寝室での会話劇を通じて明らかになっていく。
舞台では、ベッドと「事後」の2人だけが存在する。観客は、二人の会話を通して、それぞれの関係性に隠された真実や心の奥底にある感情を覗き見ることができる。
俳優陣が語る、それぞれの役への思い
ゲネプロでは、お笑い芸人コンビ、お笑い芸人の妻と男への恋を諦めた女、不倫している夫と離婚を決めた妻、カモ男とツツモタセ女の4つのエピソードが披露された。
出演する俳優たちは、それぞれの役柄について、自身の経験や役作りへの取り組みを語った。
例えば、不倫している夫役の松村優さんは、役作りのために不倫や浮気系の作品を鑑賞し、不倫する側の心情について深く理解しようと努めたという。また、モラハラ男役の平松來馬さんは、「彼は彼で自分の価値観を言っているだけ」と、モラハラ男の複雑な内面を分析したコメントを残している。
日常会話から生まれる、愛と真実、そしてユーモア
舞台『マクラコトバ』の魅力は、荒唐無稽な出来事ではなく、日常的な会話を通して描かれる人間模様にある。観客は、登場人物たちのセリフや行動から、それぞれの心理を読み解き、それぞれの関係性に隠された真実や愛、葛藤などを深く理解していく。
また、各エピソードは独立したストーリーながらも、互いに繋がりを持つ点が特徴だ。例えば、お笑い芸人コンビのエピソードと、お笑い芸人の妻のエピソードは、それぞれ異なる視点から同じ夫婦の関係を描いている。
どのエピソードから観ても楽しめるが、複数のエピソードを観ることで、より深い理解と新たな発見を得られるだろう。
舞台『マクラコトバ』は、日常会話から生まれる、愛と真実、そしてユーモアに満ちた、心温まる物語。観客は、登場人物たちのベッドサイドでの会話劇に引き込まれ、それぞれの関係性と心の奥底にある感情に思いを馳せるだろう。
是非、劇場で、彼らの“ピロトーク”から生まれる演劇を体感してほしい。