NECのTNFDレポート作成を支援!aiESGがバリューチェーン環境負荷分析で貢献
ESG定量評価を行う九州大学発スタートアップの株式会社aiESGは、日本電気株式会社(NEC)のTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)レポート作成に協力し、バリューチェーンの環境負荷分析プロジェクトを完了しました。
TNFDは、企業と自然資本や生物多様性の相互影響やリスク、機会を開示するための枠組みです。この枠組みに準じた情報公開によって、投資家や社会からの適正な評価を受けることが期待されています。
TNFDでは、バリューチェーン全体における自然関連の情報開示が求められますが、膨大な数の調達取引先を遡り、自然資本への依存や影響関係を把握することは非常に困難でした。
そこで、aiESGは、AIと国際産業連関表などの統計データを用いたバリューチェーン/サプライチェーン分析において、セクターのレイヤーを下流から上流へ複数層遡る手法を確立しています。今回のプロジェクトでは、NECの調達データからバリューチェーン上流における環境負荷の可視化に成功しました。
aiESGの製品レベルESG分析サービス
「aiESG」は、世界初となる製品およびサービスレベルの包括的なESG分析を可能とするサービスです。ESGサプライチェーンビッグデータを活用したAI分析により、3200以上のESG指標について詳細な試算が可能で、業界平均や従来品との比較も可能です。環境面だけでなく、人権、生物多様性、労働環境などの社会面やガバナンス面も定量的に評価できます。
さらに、従来のLCA(ライフサイクルアセスメント)では困難であった地理的試算も可能であり、直接調達先のみならず2次から最上流の取引先まで遡り、環境・社会・企業統治のホットスポットを可視化することができます。
aiESGの活用でESG開示が容易に
カスタマーから必要なデータは製品のコスト構成データまたは物量データのみで、従来莫大な工数が発生していたESGサプライチェーンの開示が容易になります。
持続可能な社会の実現を目指すaiESG
aiESGは、製品およびサービスレベルのESG分析を通して、持続可能な社会の実現を目指しています。G20国連報告書代表など国際的・学術的な長年のESG研究成果を元に、サプライチェーンを全て遡ったESG評価プラットフォーム「aiESG」を提供しています。今後も、企業の事業やバリューチェーンと環境の関わりの解明を支援し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
aiESGの技術革新がもたらすESGの未来
今回のNECのTNFDレポート作成支援は、aiESGの技術力とESGに対する深い理解を示す好例と言えるでしょう。AIを活用したバリューチェーン分析は、企業が自社のサプライチェーン全体における環境負荷を可視化し、より具体的な対策を立てることを可能にします。
従来、サプライチェーン全体を把握し、環境負荷を分析することは非常に困難でした。膨大な数の取引先を一つ一つ調査する必要があり、時間もコストも膨大にかかっていました。しかし、aiESGの技術によって、この課題を克服することが可能になったのです。
aiESGの技術は、企業がサプライチェーン全体における環境負荷を把握するだけでなく、人権、生物多様性、労働環境など、幅広いESG指標を定量的に評価することを可能にします。これにより、企業はより包括的なESGリスク管理を行うことができるようになります。
さらに、aiESGの技術は、企業がサプライチェーン全体における環境負荷を可視化し、より具体的な対策を立てることを可能にするだけでなく、投資家や社会からの信頼獲得にも役立ちます。TNFDへの対応をはじめ、ESGに関する情報開示を求める声はますます高まっています。aiESGの技術は、企業がこれらの要求に応え、持続可能な社会の実現に向けて貢献することを支援する強力なツールとなるでしょう。