ソネディックス・ジャパン、初の蓄電池事業を大分で始動
ソネディックス・ジャパン、初の蓄電池事業を始動
ソネディックス・ジャパンが新たな段階へと進む。その舞台は大分県。今回、同社は太陽光発電所において、初めての蓄電池事業となる125MWhのバッテリーエネルギー貯蔵システム(以下、「BESS」)の設置を発表した。この決定は、再生可能エネルギーの利用を促進し、エネルギー供給の信頼性を向上させるための重要なステップを示している。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、39MWの既設太陽光発電所に設置されるもので、発電した電力の最適化を図り、需要に応じた電力供給を実現する。具体的には、2025年10月から建設工事が開始され、2026年11月には商業運転を目指す。設計や調達、建設は東芝エネルギーシステムズが担当し、蓄電池はTesla Japanから供給される予定だ。BESSの稼働後は、大阪ガスが発電電力の市場取引や遠隔制御を支援する。
このプロジェクトの着手と並行して、ソネディックス・ジャパンは資本構成を最適化し、約214億円のノンリコースのプロジェクトファイナンスを三菱UFJ銀行から調達した。これは、長期的な財務の安定性を確保するための鍵となる。
再生可能エネルギーへの取り組み
ソネディックス・ジャパンは、これまで太陽光発電に特化してきたが、今後は再生可能エネルギー全般にわたるポートフォリオを拡大させる計画を持っている。今回のプロジェクトは、ソネディックス・グループ全体の戦略の一環であり、イタリアでの初のBESSプロジェクトに続くもの。これにより、グローバルで合計1GWを超える蓄電池を保有することとなる。
代表取締役社長の影山友道は、プロジェクトの工事開始はソネディックス・ジャパンの実績を強化するものであり、日本におけるクリーンエネルギー移行への取り組みをさらに加速することを強調している。また、東芝やTesla Japan、大阪ガスと共に協力できることを心より嬉しく思うと語っている。
ソネディックス・グループのビジョン
ソネディックス・グループCEOのアクセル・ティーマンは、このプロジェクトが再生可能エネルギー事業のハイブリッド化に向けた重要な一歩であることを確認している。強固なプロジェクトパイプラインを維持し、市場に対する応答力を高めることが求められているとし、BESSが同グループの未来において中心的な役割を果たすと述べている。
ソネディックス・ジャパンは、国内で25件の太陽光発電プロジェクトを運営し、約600MWの容量を持つ。これにより、信頼性の高い再生可能エネルギーのプロバイダーとしての地位を確立している。
結論
ソネディックス・ジャパンの初の蓄電池事業着手は、再生可能エネルギー分野での革新と成長の象徴である。このプロジェクトがもたらす影響は、日本国内でのエネルギー供給の信頼性と持続可能性を高め、未来に向けた大きな一歩となることが期待されている。
会社情報
- 会社名
-
ソネディックス・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区芝公園1-3-1留園ビル6階
- 電話番号
-
03-6402-5403