リミックスポイントの新事業
2025-05-20 11:54:10

リミックスポイント、FIP転事業で新たなエネルギービジョンを構築

リミックスポイント、FIP転事業で新たなエネルギービジョンを構築



株式会社リミックスポイント(証券コード:3825)は、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献する新たな事業「FIP転事業」を始動しました。これに伴い、自社で運営する太陽光発電所を持つことで、事業基盤を強化していくことを決定しました。今回の発電所は太陽光発電のFIT制度を活かしながら運用され、今後FIP制度への移行も見据えています。

FIP転事業の背景



FIT制度の開始から、再生可能エネルギーの導入は急速に進んでいます。しかし、近年では電力供給が需要を上回る事象が目立ち、卸電力市場価格や再エネ発電設備への出力制御の頻発などの課題が浮上しています。2023年度には全国で約18.8億kWhもの出力制御が行われ、これは約48万世帯の年間電力消費に相当します。特に九州地域では、再エネの出力制御が約6.1%に達する見込みで、発電事業者にとって収益に直結する重要な問題となっています。

このため、リミックスポイントは九州電力管内においてFIP転事業を推進する方針を固め、自社保有の発電所の活用を通じて電力需給の調整に寄与し、運用のデータを集積することで新たな事業モデルを確立しようとしています。

FIP転事業の概要



FIP転事業は、すでに存在する太陽光発電所に蓄電池を設置し、FIT制度からFIP制度へとシフトすることで、発電事業者の収益を向上させようとするビジネスモデルです。FIP制度では、売電収入が基本的に以下の三つの要素から成り立っています:

1. FIT価格を基準とした「基準価格」
2. 市場価格から算出される「参照価格」
3. それらの差額にあたる「プレミアム」

これにより、出力制御によって売電できなかった時間帯のプレミアムは他の時間帯に振り替えられ、その結果調整後のプレミアム単価が引き上げられます。さらに蓄電池を用いることで、電力市場の価格変動を考慮し安価な時間帯に充電し、高価な時間帯に放電することが可能となり、売電収入を最大化することが期待されています。

宇城太陽光発電所の詳細



リミックスポイントが自社で運営する宇城太陽光発電所は以下のような特徴を持っています:
  • - 所在地: 熊本県宇城市
  • - 発電出力: 968.5kW
  • - 年間想定発電量: 900,000kWh
  • - 主な追加設備: 蓄電池(容量)約25,000kWh

この発電所は、2025年の夏に工事を開始し、秋にはFIP制度への移行手続きを進め、2026年の初春には運転を開始する予定です。ただし、進捗に応じてこれらのスケジュールは前後する可能性があります。

未来への展望



リミックスポイントは、このプロジェクトを通じて得られる運用実績やデータを蓄積し、今後の発電事業者への具体的な提案や支援を行っていく考えです。また、SDGs推進企業として、電力需給の調整に貢献しながら、収益向上をサポートすることを目指しています。まずは九州電力の管内を対象に事業を展開し、将来的にはより広範な地域への展開も視野に入れています。

リミックスポイントのビジョン



リミックスポイントは、社会と環境に新たなスタンダードを提供することを目的とした事業運営を行っています。その中で、レジリエンス事業を展開し、企業や自治体に対して低炭素化と災害リスクへの対策を支援しています。今後も「エネルギー・環境」「防災・減災」「事業継続性」をテーマにした取り組みを推進していく方針です。

公式HPでは、さらに詳しい情報を公開していますので、ぜひご覧ください:リミックスポイント公式HP


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社リミックスポイント
住所
東京都港区虎ノ門4丁目3番9号住友新虎ノ門ビル
電話番号
03-6303-0280

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。