TXP Medicalとファイザーの座談会
TXP Medical株式会社は、医療データに特化した情報を発信する公式noteアカウント『Medical Data Lab』において、座談会「ライフサイエンスの未来地図」の第2弾を公開しました。この座談会では、ファイザー株式会社のリアルワールドデータアナリティクス部長、東郷香苗氏をゲストに迎え、医療データの活用について深く探求しました。
座談会のテーマと参加者
座談会のテーマは「AIが変える医薬品開発とリアルワールドデータ活用のリアル」で、モデレーターとしてTXP Medicalの医療データ事業部責任者、大角知也が進行を務めました。参加者は以下の3名です:
- - 東郷香苗氏(ファイザー株式会社 アクセスアンドバリュー統括部 RWDアナリティクス部長)
- - 園生智弘(TXP Medical株式会社 代表取締役CEO、救急科専門医)
- - 大角知也(TXP Medical 医療データ事業部 戦略推進責任者/Medical Data Lab所長)
座談会の主なトピック
この座談会では、参加者が実務、研究、経営の各視点から医療データの質やAIの活用とその未来について活発に意見を交わしました。以下のトピックが特に議論されました。
1. RWDの「質」とは何か?
「質」という観点から見たリアルワールドデータ(RWD)の重要性についての考察がなされました。データがどのように医薬品開発や患者ケアに寄与できるかが論じられました。
2. 非構造化データと医師のクセの壁
医療データの取り扱いにおいて、非構造化データの管理が難しいことや、医師の個々の癖がデータに与える影響についても意見が交わされました。
3. 生成AIの活用と米国とのギャップ
AI技術の利用が医療分野に与える影響と、特に米国との技術的な乖離についてもフォーカスが当たりました。
4. 次世代医療基盤法の実効性と限界
日本における次世代医療基盤法の進展状況とその実効性、さらに市場で直面しているさまざまな課題についての意見が交わされました。
5. リアルタイムでの価値共創
医薬品開発と医療DXの未来を切り拓くためのリアルタイムでのデータ活用についても話し合われ、今後の医療業界のあり方について具体的なアイデアが提案されました。
TXP Medicalの取り組み
TXP Medicalは「医療データで命を救う」をミッションに掲げ、急性期医療システム『NEXT Stage ER』を通じて、リアルワールドデータを有効活用した多様なサービスを展開しています。全体の医療データの質を向上させるため、製薬企業や医療機関、アカデミアと手を組み、様々な研究や開発に力を入れています。
今後も『Medical Data Lab』を通じて、医療データの活用における新たな課題や未来を模索し、業界全体の技術革新を目指します。さらに、定期的に座談会やコラボレーションイベントを開催し、情報共有や意見交換を促進していく予定です。
まとめ
医療データ活用の未来を考える座談会は、参加者たちの実務経験を元に、具体的なデータ活用の手法や未来の展望について深い洞察を得られる貴重な機会となりました。TXP Medicalとファイザーが共に考え、共に挑み、共に変革を起こす姿勢は、医療業界におけるデータ活用の可能性を広げるでしょう。今後の連載やイベントにも注目です。