Visual Bankが新しいデータソリューションを発表
東京都渋谷区に本社を置くVisual Bank株式会社が、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて新たなデータソリューション『Qlean Dataset(キュリンデータセット)』の一部として、工場内での作業員転倒動画データセットの提供を開始しました。このデータセットは、AIの研究や開発における重要なリソースとなります。
工場内転倒動画データセットの概要
新たに提供される【工場内での作業員転倒動画データセット】には、衛生服を着た作業員の転倒を捉えた動画が含まれています。動画は512ファイルで構成され、合計データ容量は974.2MBに及びます。撮影にはIPカメラを使用し、4名の作業員が様々な転倒パターンを実演しました。動画データはmp4形式で提供され、研究向けの貴重な教材となることは間違いありません。
転倒動画データの具体的な用途
データセットは、次のような複数のユースケースに活用されます:
1.
転倒検知モデルの学習: 前後や左右などの複数の転倒方向を収録しており、AIによる転倒検知アルゴリズムの精度向上に向けた訓練資料として最適です。
2.
異常動作の分類訓練: 転倒前の行動や速度を含むデータが収録されており、異常動作を傾向別・状態別に分類するためのAIモデルの教育に役立ちます。
3.
視点依存性の確認・検証: 複数のカメラアングルや高さから撮影された映像により、監視条件による転倒検知精度のシミュレーションが可能です。
4.
工場内の行動解析: モデルごとの身長や服装のバリエーションが含まれているため、異なる人物や環境による検出結果の差異を分析できます。
データ提供のメリット
この転倒動画データセットは、商用利用が承認されたオリジナルデータで構成されており、各国のプライバシーポリシーにも準拠。データは『データレシピ』として柔軟に組み合わせられ、企業が必要とする独自のデータセットも提供できる体制が整っています。これにより、AI開発におけるデータ収集のコストと時間を大幅に削減し、開発の迅速化を実現します。
さらなる情報と利用方法
『Qlean Dataset』の詳細は公式ウェブサイトで確認でき、必要に応じてデータセットへのアクセスも可能です。各種データセットは個別要件に従って構築・提供されるため、ターゲットとなるプロジェクトに合わせた利用が期待できます。さらに、Visual Bankでは8月20日には生成AIに関する無料オンラインセミナーも開催しますので、興味のある方はぜひ参加をご検討ください。
Qlean Datasetの詳細はこちら
Visual Bankは、AIに特化したデータインフラの構築を情報として掲げ、様々なデータ提供サービスを展開しています。今後の展開にも注目していきたい企業です。