テラドローン株式会社の子会社であるTerra Drone Indonesiaは、中東・クウェートでドローン技術に基づく非破壊検査に関するワークショップを開催しました。このワークショップは、現地の主要な非破壊検査サービスプロバイダーであるInternational Inspection Centre Co. W.L.L.(以降、INTREX)との共同企画で行われ、約50名の業界関係者が参加しました。
このイベントの目的は、ドローンを活用することで石油・ガス業界の点検業務の効率性と安全性を向上させることでした。中東地域では経済多様化が進んでおり、特に「クウェートビジョン2035」に基づく新たなエネルギー基盤の構築が求められています。これに伴い、インフラの点検やメンテナンスの需要が急増しています。
ワークショップでは、テラドローン・インドネシアのCTOO、レイ・オズマ氏が「ドローン技術による点検業務の変革」と題したプレゼンテーションを行い、具体的なドローン技術の応用事例について詳しく紹介しました。また、高度な非破壊検査技術を駆使したUTドローンによる点検手法や、閉鎖空間の点検方法についても言及しました。
デモンストレーションでは、実際にドローンが飛行し、非破壊検査の効果を視覚的に示しました。その結果、参加者からはドローン技術が石油・ガス業界に与える可能性の大きさに対する共感が得られ、ワークショップ後半にはディスカッションやQ&Aセッションも行われました。ここでは、各企業が抱える課題やドローン技術の更なる応用可能性について熱い議論が交わされました。
今後、テラドローンはクウェートおよび中東市場での事業展開を加速し、ドローン技術を活用したインフラ点検の普及を進めていく考えです。そして、ここの成功が他の中東諸国への進出にも繋がることでしょう。
特に、テラドローンは2019年にNDT Corrosion Control Services Co.(NDTCCS)とのパートナーシップを結び、INTREXと協力してクウェートにおける非破壊検査サービスの充実を目指しています。NDTCCSは中東地域で広範なサービスを提供する企業で、クウェート市場での実績も豊富です。このような強力なネットワークを活かし、テラドローンはドローン技術のさらなる革新を追求し続けるとともに、地域社会の発展にも貢献していく方針です。
テラドローンは、すでに3000件以上の実績を持ち、ドローン技術を通じて高い評価を受けています。この取り組みを通じて、持続可能な成長と経済の多様化に寄与し、より豊かな未来の創造を目指していくことでしょう。このように、テラドローンはドローン技術を新しい次元で進化させることで、多くの業界に新たな可能性をもたらしていく期待が高まっています。