中堅企業向けに必要なSASEとゼロトラストの考察とウェビナー

SASEとゼロトラストの必要性を再考

最近、企業の情報システムは急速に変化しています。特に2020年以降のコロナ禍を経て、リモートワークやクラウドサービスの利用が爆発的に増加しました。これに伴い、情報セキュリティの新たな概念「SASE（Secure Access Service Edge）」と「ゼロトラスト」が注目されています。こうした環境の中で、中堅企業におけるこれらの技術の必要性について深く掘り下げていきます。

クラウドサービスとリモートワークの普及

現在、AWSやAzure、GCPといったパブリッククラウドの普及が進み、多くの企業が業務の一部をクラウドに移行しています。また、在宅勤務が一般化したことにより、従業員は自宅の端末から業務システムにアクセスすることが増えています。このような環境において、接続元と接続先がどこにあるかわからない状況が常態化しており、情報セキュリティの強化が急務となっています。

SASEとゼロトラストとは

「SASE」は、ネットワークとセキュリティの統合を目的とした概念で、企業全体のセキュリティポリシーを一元管理できます。一方で、「ゼロトラスト」は、信頼を前提とせず、常に脅威の可能性を考慮してアクセス許可を行うアプローチです。これらの概念は、特にリモートワークの普及によって必要性が高まっていますが、主に大企業向けに機能が設計されているため、中堅企業には難しい一面もあります。

中堅企業におけるSASEとゼロトラストの課題

中堅企業がSASEやゼロトラストを導入する際には、複数の課題が存在します。それは、これらのソリューションがしばしば大企業のニーズを前提に設計されているため、中堅企業にとっては機能が過剰で、コストが割高になるという点です。特に、必要のない機能まで含まれているケースが多く、予算に対する負担が問題視されています。

情報セキュリティへの対応

最近の研究によれば、ランサムウェアの被害はもはや大企業だけの問題ではなく、中小企業が多くのリスクにさらされています。このような現状を踏まえ、中堅企業もゼロトラストの考え方を取り入れる必要があるでしょう。特に、1,000ユーザー規模でIDaaS（Identity as a Service）を既に導入している企業では、拠点間VPNを利用しつつ、ゼロトラストの要素を強化していくことが求められます。

ウェビナーの開催

このような背景から、マジセミ株式会社ではウェビナーを開催し、中堅企業向けの具体的なソリューションを提案します。今回は「Keygateway」という自社のソリューションも簡単にご紹介しますので、実際にどのようにすればリスクを減らすことができるかを学べる良い機会です。参加者には他社の事例をもとに、必要な要素や手順を具体的に解説し、実用的な情報を提供することを目指しています。興味のある方はぜひご参加ください。