新百合ヶ丘エルミロードで始まる実証事業
神奈川県に位置する新百合ヶ丘エルミロードで、IoTやAIの機能を備えた自動圧縮ごみ箱「Reebo」が設置されることが決まりました。このプロジェクトは、2024年10月1日から2025年1月上旬までの約三か月にわたり実施され、株式会社小田急SCディベロップメントと株式会社平泉洋行の共同取り組みとなります。
プロジェクトの背景
近年、人手不足による商業施設の清掃業務の効率化が求められています。特に、館内のごみ収集作業にはコストがかかり、スタッフが定期的に巡回する必要がありました。そこで、株式会社エルコムが開発した「Reebo」を導入し、清掃負担の軽減と環境保護に寄与しようとしています。
「Reebo」の特長と機能
「Reebo」は、通常のごみ箱の約4倍の容量を持つ自動圧縮機能を搭載しており、大容量のごみをまとめて収集できます。また、遠隔監視システムにより、リアルタイムでごみ箱の状況を確認できるため、清掃業務の効率化が期待されます。加えて、AIモニターを利用した人流解析やサイネージ広告の投影が可能です。
実証実験のスケジュール
実証実験は、新百合ヶ丘エルミロードのB1F、1F、従業員休憩室にて行われ、各場所で2台が設置されます。
- - 設置期間:2024年10月1日(火)~2025年1月上旬
- - 設置場所:B1F(10月~11月中旬)、1F(11月中旬~2025年1月上旬)、従業員休憩室(通期)
検証内容
本実証事業では、以下の内容が検証されます。
- - 清掃業務の効率化および環境負荷の軽減度合い
- - 人流解析やサイネージ広告の投影機能の効果
今後の展望
新百合ヶ丘エルミロードでは、この実証事業をもとに「Reebo」の本格導入を検討しています。この取り組みを通じて、訪問客に快適な環境を提供すると同時に、環境問題にも積極的に対処していく方針です。また、従業員への環境教育も強化し、全社員がその重要性を理解し、取り組む環境を整えていきます。
地域社会への貢献
小田急SCディベロップメントが掲げる地域共生ステートメント「マチチカ・ヒトチカ」に基づき、このプロジェクトは地域の持続可能性にも注力しています。新百合ヶ丘エルミロードのクリーンな環境の維持とエコ意識の向上を促進します。
さらに、2024年11月19日と20日には、Reeboの販売代理店となる平泉洋行がインドネシア技術団に施設内での「Reebo」活用状況の視察を受け入れる予定です。これにより、インドネシアの持続可能な社会実現に対しての情報交換が行われることが期待されています。
このエコ技術の実証事業によって、新しい時代の清掃業務の在り方が模索され、その成果が今後どのように活かされるのか、大いに注目されます。