AI超音波診断装置
2023-05-11 10:46:01

AI搭載のタブレット型超音波診断装置が日本市場に本格展開

エコノスとカーディナルヘルス、AI超音波装置を日本市場に展開



米国の超音波メーカーであるエコノスがカーディナルヘルス株式会社と新たな販売契約を結び、AI技術を搭載したタブレット型超音波画像診断装置「KOSMOS Series」を日本市場に導入することが決まりました。この提携により、エコノスは既存のJTP株式会社の流通網に加え、カーディナルヘルスの広範な流通網を活用することで、より迅速かつ効率的に製品を提供できるとしています。

「KOSMOS Series」は、心機能の指標となる左室駆出率(EF)の自動計測や、大動脈弁狭窄(AS)の評価に必要なCWドプラ計測が可能です。さまざまなプローブにより、腹部や肺、下肢血管、関節などの診断も行えるため、臨床現場でのユーティリティが非常に高い装置です。

新たなプローブと機能



新たに追加された「Lexsaプローブ」は、高周波リニアプローブであり、MSK(整形外科)、神経、血管、肺など、多岐にわたる診断が可能となります。特に、このプローブはタブレット型超音波としては初のハイクオリティなカラードプラの感度を実現し、血管穿刺ガイドを中心とした臨床アプリケーションへの対応が可能になりました。

また、「KOSMOS Series」には、心臓専用のフェイズドアレイプローブも用意されており、疾患の早期発見と適切な治療を提案するための機能が揃っています。これにより、医療現場で求められる迅速な診断が可能になります。

操作性向上の設計



従来のタブレット型超音波装置では、スクリーンにタッチすると後ろに倒れやすいという課題がありました。しかし、「KOSMOS Series」では、タブレットを卓上で安定させるための専用のキックスタンド(オプション別売)が用意されており、これにより使用する際の安定性が大幅に向上しています。

このように、エコノスは技術革新とユーザビリティを重視した設計により、医療現場における使用がより便利かつ安全になることを目指しています。

エコノスとカーディナルヘルスの会社情報



エコノスは2016年に設立され、携帯型超音波市場のリーダーを目指している企業です。創業者でありCEOのKevin Goodwinは、超音波診断装置の開発において豊富な経験を持つ専門家です。

カーディナルヘルスは、50年以上にわたり、医薬品や医療製品をグローバルに供給している企業で、日本の医療ニーズにも適した製品を自社のR&Dセンターで開発しています。

今後、これらの企業の協力により、AI技術を駆使した「KOSMOS Series」が日本市場での医療提供の質を大きく向上させることが期待されます。

会社情報

会社名
エコノス・ジャパン合同会社
住所
東京都調布市柴崎1-11-43
電話番号

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