衛星データで地域活力を創造
株式会社天地人が推進する「衛星データ×キウイフルーツで地域活力を創造する提案」が、内閣府宇宙開発戦略推進事務局のプロジェクトに採択されました。このプロジェクトは、衛星からのデータを駆使し、キウイフルーツの生産地のポテンシャルを調査・発見するもので、地域の農業活性化を目指します。
プロジェクトの背景
衛星データ利用プロジェクトは、先進的な事例を創出しつつ、民間企業の自主的な解決策の展開を促進することを目的としています。天地人は、ゼスプリフレッシュプロデュースジャパン株式会社と共同でこの公募に参加し、見事に選ばれました。
プロジェクトの主な内容は、降水量や地表中の温度等の気象データと、3Dマップを基にした地形情報を分析し、キウイフルーツの栽培に適した「ポテンシャル名産地」を探し出すというものです。これにより、より美味しいキウイフルーツの生産が期待されます。
衛星データ活用への期待
ゼスプリフレッシュプロデュースジャパンの生産者行政渉外マネージャー、フランシス修氏は、「採択されて非常に嬉しいです。良い成果を出し、より多くの方々に美味しい国産キウイフルーツをお届けしたい」と語り、プロジェクトへの期待を寄せています。
天地人とゼスプリフレッシュプロデュースジャパンは、衛星データを用いた新しい評価手法に挑戦し、これまで休耕地とされていた土地に新たな価値を見出すことで、地域の活力を高めることを目指しています。
天地人の役割
天地人は、宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2018」に端を発し、2018年に法人化された宇宙ベンチャー企業で、JAXAの知識や技術を基に事業を展開しています。
彼らのビジョンは「適切な場所でビジネスを行うことで無駄をなくし、人と環境に優しい持続可能な社会を作る」ことにあり、これを実現するために「人類の文明活動を最適化する」取り組みを進めています。
まだ始まったばかりの天地人が、宇宙からのデータを活用してどのように地域の農業に寄与し、活性化を図るのか、今後の展開に注目が集まっています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社天地人
- - 所在地: 東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー
- - 代表者: 櫻庭康人
- - 事業内容: 衛星データを使った土地評価コンサルティング
- - 公式サイト: http://tenchijin.co.jp/