丹後くろまつ号
2021-11-10 09:02:27

京都丹後鉄道、ふるさと納税で再生を目指す観光列車「丹後くろまつ号」

京都丹後鉄道の挑戦



京都府京丹後市に位置する「京都丹後鉄道」は、地域住民や観光客に愛される交通手段として親しまれています。しかし、少子高齢化の進行や自動車利用の増加に伴い、鉄道の利用者数は年々減少し、経常損失は増加を続けていました。以前は赤字の第3セクター鉄道として知られたこの路線は、危機的な状況からの再生に向けて新たな取り組みを始めています。

再生への道筋



この深刻な状況を打破するため、京都丹後鉄道は民間企業のノウハウを活かし、鉄道運行の方針を転換しました。地域の魅力を発信し、後世に繋げる公共交通の形成を目指しています。今後は、AIを活用したオンデマンドの交通サービスや自動運転技術など、次世代モビリティの導入も計画されています。

経営体制の刷新



平成27年度からは、鉄道運行事業をWILLER TRAINSに移譲し、上下分離方式による再スタートを切りました。民間が持つITマーケティングを活用し、自ら収支バランスを維持することを目指しています。これによって、効率的な運行体制が強化され、地域のニーズに応える形になります。

安全性を重視した設備投資



社会インフラとして線路や電路の維持管理は行政が行っています。安心・安全を確保するため、設備投資にも力を入れています。この取組みが、利用者に対する信頼感を高めることに繋がります。

魅力的な車両のリニューアル



「丹後くろまつ号」を始め、地域に根付いた魅力を持つ車両が次々と登場しています。水戸岡鋭治氏がデザインしたこの列車は、予約制のレストラン列車として続々と運行しており、鉄道ファンだけでなく多くの人々に注目されています。木をふんだんに使用した落ち着いた車内には、リラックスした雰囲気が漂い、地域の食材を使った美味しい料理が楽しめます。

丹後ちりめん懐石コースの登場



このたび、ふるさと納税の返礼品として「観光列車丹後くろまつ号」には、「丹後ちりめん懐石コース」が追加されました。寄付金54,000円で、運賃やお料理が含まれるこのコースでは、丹後地域の伝統的な食材を盛り込んだ懐石料理が提供されます。

コースの魅力



この懐石コースでは、地元で採れた新鮮な魚介類や長寿食としても知られる「丹後のばらずし」、そして京たんくろ和牛など、地域の特産物を使った料理が楽しめます。運行日は金曜日から日曜日と祝日で、特別な体験として観光客に人気を集めています。

京丹後市の魅力



京丹後市は美しい海岸線と伝統的な絹織物で知られ、この地域に住む人々の文化や歴史が息づいています。また、市内のふるさと納税制度を通じて、ブランド松葉ガニや新鮮な魚介類、季節の果物などを返礼品として提供しており、地域の食文化を支える役割も果たしています。寄付者には、京丹後市自慢の地場産品をお贈りします。

このように、京都丹後鉄道は地域の魅力を再発見しながら、未来に繋がる交通手段の構築を進めています。今後もこの挑戦を見守りたいものです。

会社情報

会社名
京丹後市
住所
京都府京丹後市峰山町杉谷889京丹後市役所峰山庁舎
電話番号

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