廃油鉄道の実証実験
2022-11-28 10:00:01
廃油で鉄道が走る!岐阜県明知鉄道でバイオディーゼル燃料の実証試験開始
岐阜県恵那市の明知鉄道で、廃食用油を原料とする高純度バイオディーゼル燃料(リーゼル)を使用した鉄道の実証試験が、2022年12月1日に開始されました。
この実証試験は、CO2排出削減を目指し、ケイナンクリーン株式会社が製造するリーゼルを軽油に30%混合した「B30燃料」を使用し、明知鉄道が保有する気動車に搭載して行われます。
ケイナンクリーン株式会社は、廃棄物処理やリサイクル事業を30年以上行っている岐阜県恵那市の企業です。同社は、廃食用油を原料とする高純度バイオディーゼル燃料「リーゼル」を開発しており、今回の実証試験では、その技術を活用し、地域で発生する廃食用油を資源として有効活用することで、CO2排出削減と地域循環型社会の構築を目指しています。
明知鉄道は、岐阜県恵那市と中津川市を結ぶローカル線で、沿線地域住民の生活を支える重要な交通手段です。今回の実証試験では、明知鉄道の気動車にB30燃料を使用し、走行性能や燃費、排気ガスなどのデータ収集を行うことで、バイオディーゼル燃料の鉄道への導入可能性を探ります。
実証試験は2022年12月1日から2023年11月30日までの1年間、明知鉄道恵那駅~明智駅間で行われます。試験車両は気動車10形アケチ14号車両1台で、B30燃料を使用します。
今回の実証試験は、国内でも非常に稀な事例であり、地域住民や関係機関の注目を集めています。明知鉄道は、この実証試験を通じて、環境負荷の低減と地域社会への貢献を目指しており、今後の展開が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
ケイナンクリーン株式会社
- 住所
- 岐阜県恵那市岩村町富田2535番地の1
- 電話番号
-
0573-43-4122