東京都の小中学生を対象にした起業家教育プログラムが始動へ

東京都では、2025年度に向けた新しい取り組みとして、都内の小中学校を対象にした『小中学生起業家教育プログラム』の公募が開始されます。このプログラムは株式会社角川アスキー総合研究所が運営し、東京都産業労働局の委託を受けて推進されます。

目指す未来とプログラムの目的

このプログラムの目的は、東京都の開業率を2030年までに12%に引き上げることを目指し、若い世代に起業の魅力と機会を提供することです。現状、多くの小中学生には起業を選択肢とすることが少ないため、早期から起業教育を実施し、将来のキャリア選択において「起業」という選択肢を持ってもらうことが重要です。

起業家教育の定義

プログラムでは、起業家精神を育むことを重視し、具体的には以下の要素を育成します：

- チャレンジ精神や創造性を養う起業家精神
- 情報収集、判断力、リーダーシップなどの起業家的資質・能力

プログラムの内容

プログラムは主に2本立てで構成されます。

1. 起業家講演の実施支援
学校での特別授業として、実際に起業している方を講師に招く出前授業を企画します。この講演を通じて、起業の実態やその魅力を知ってもらうことが目的です。講師の謝礼は東京都が負担しますが、印刷物などの準備は学校側にお願いすることがあります。

2. 起業家教育プログラムの実施支援
小中学校でこのプログラムを導入する際に、授業内容の検討から実施に至るまで、全面的に支援します。授業に必要な時間数は目安として15コマ程度が指定され、東京都が原則として関連費用を負担します。