電通総研は、企業と社会の進化を目指し、SAP ERP導入企業向けのBIプラットフォーム「BusinessSPECTRE」シリーズに、クラウドDWH対応版を開発したことを発表しました。2025年1月より提供開始予定です。
「BusinessSPECTRE」は、SAP ERPに格納された大量データを活用し、経営分析や予算管理などの業務において、高度な分析を実現するプラットフォームとして、多くの企業から注目されています。今回の新ソリューション「BusinessSPECTRE(クラウドDWH対応版)」は、近年注目が高まっているクラウドDWHを採用することで、膨大で複雑なデータの長期保存と効率的なデータ分析を可能にしました。
企業が有する様々な業務システムのデータを一か所に集約・可視化したいというニーズに対応し、データ分析の幅を広げ、より深い洞察を可能にすることが期待されています。
電通総研は、「BusinessSPECTRE(クラウドDWH対応版)」を5年間で50社へ導入することを目指しており、企業のデータ活用を支援し、ビジネスの進化に貢献していくことを目指しています。
背景と開発のポイント
電通総研は、1995年からSAP関連ソリューションを提供しており、これまで300件以上のプロジェクトに関わってきました。近年、企業におけるクラウドDWHのニーズが高まっていることを受け、独自のヒアリング調査を実施した結果、売上高1,000億円以上の企業において特に高いニーズが見られました。
今回の新ソリューションは、このヒアリング調査結果と、「BusinessSPECTRE」のコンセプトに基づいて開発されました。「SAP ERP」のデータと他の企業データを統合・管理・分析できる拡張性の高い環境を提供することで、企業のデータ活用をより一層促進し、よりスピーディな意思決定を支援することを目指しています。
「BusinessSPECTRE(クラウドDWH対応版)」の特徴
1. ビッグデータの一元管理と多様なデータ分析の実現
「SAP ERP」や他のシステムに蓄積された企業のビッグデータをクラウド環境で一元管理し、多様なデータ分析を実現します。
2. データ活用フローの簡易化によるスピーディな意思決定支援
「SAP ERP」のデータをクラウドDWHへ連携し、様々なアプリケーションで活用できるアーキテクチャを採用することで、データ活用のフローを簡易化し、経営や事業の迅速な意思決定を支援します。
3. ノンプログラミングでのデータ抽出を実現
「SAP ERP」の主要モジュールにおいて、活用頻度の高い標準テーブルのデータ抽出ロジックを事前にプリセットすることで、SAPソリューションのテーブル構造に関する高度な知識がなくても、ノンプログラミングでデータ抽出が可能です。
今後の展開
電通総研は、「BusinessSPECTRE」シリーズをはじめとする自社ソリューションの開発を強化し、「SAP ERP」利用企業の業務の高度化と、システム投資価値の最大化を支援していく方針です。