広島の酒文化を育てる資本業務提携:サクラオB&Dと三井物産の新たな展望
広島の酒文化を育む新たな足元
広島県廿日市市に本社を構える株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(以下「サクラオB&D」)が、10月24日に三井物産企業投資株式会社(以下「MCPI」)との資本業務提携を発表しました。この提携は、サクラオB&Dが1918年の創業以来の酒造りの技術を受け継ぎながら、次の100年に向けた成長を目指す重要なステップです。
100年以上の歴史を持つサクラオB&D
サクラオB&Dは、清酒や焼酎、リキュール、ウイスキーなど多彩な酒類を製造しており、特に地元の資源を活かした商品開発を行っています。2017年には新たに「SAKURAO DISTILLERY」を設立し、ジンやウイスキーの製造をスタート。2021年に社名を変更した際には、洋酒事業の強化を図り、2025年11月には新蒸留所「SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE」での試験操業が予定されています。
提携の狙いと期待
サクラオB&Dは、MCPIとの提携を通じ、同社の食品や飲料業界における広範なネットワークや、経営改善、デジタルトランスフォーメーション(DX)、海外展開に関する知見を活用し、事業成長を加速させる方針です。特に、国内外でのウイスキー事業の拡大を目指すとともに、地域資源を活かした新商品の開発や観光連携、持続可能な生産体制の構築へシフトすることも目標としています。
代表取締役社長のメッセージ
サクラオB&Dの代表取締役社長、白井浩一郎氏は、「創業の地・桜尾で培った醸造・蒸留技術を大切にし、100年以上の歴史の次の章へ進むことを目指します。このたびの提携により、経営基盤を強化し、広島から世界に向けて魅力あるお酒を提供していきます」とコメント。地元を強く支えつつ、世界市場での競争力を高めるべく、着実な歩みを進める意気込みを示しました。
未来の展望
サクラオB&Dの新しいステージは、広島の酒文化をグローバルに発信するだけでなく、地域経済の活性化にも寄与する期待が持たれています。この提携によって、サクラオB&Dはさらなる革新を追求し、持続可能な未来へ向かう一歩を踏み出しました。地域に密着した酒造りが、いかに国際的な価値を生み出すか、今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー
- 住所
- 広島県廿日市市桜尾1-12-1
- 電話番号
-
0829-32-2111