『うつろい』展
2025-12-22 16:34:55

舞台衣裳と写真が織り成す芸術体験『うつろい』展開催中

新国立劇場の舞台衣裳展『うつろい―Utsuroi―』



新国立劇場では、2025年12月15日から2026年3月1日まで、特別な舞台衣裳展『うつろい―Utsuroi―』を開催しています。この展覧会は、様々な舞台で使用された衣裳を取り上げ、インスピレーション、芸術性、そして表現の多様性について考察する機会を提供します。展示される衣裳は、舞台上で俳優やダンサーの身体と共に、時を刻んできた重要な要素であり、それ自体が物語を語ります。

衣裳の背後に宿る物語


展覧会の目玉は、視覚的な美しさだけではありません。衣裳は、時の流れに従い多様な変化を遂げ、それぞれが独自の物語を持っています。特に、演目『魔笛』に登場する夜の女王の衣裳は、燃えるような紅葉を纏い、彼女の激しい情熱を象徴しています。この衣裳は一枚一枚が手作業で製作されており、いたるところにこだわりが見られます。

『蝶々夫人』におけるピンカートンの衣裳や、長門美保歌劇団から寄贈された蝶々さんの着物二着も展示され、一瞬の喜びと哀しみが交差する空間が演出されています。また、大きな桜のオブジェが二人の過去の幸せな時を映し出しており、観客の心に響くことでしょう。これらの展示が作り出す感情の波は、ただ見るだけでなく、深い体験を提供します。

開放的な空間での鑑賞


新国立劇場の「初台アート・ロフト」は、高い天井と自然光の溢れる開放的な空間で、衣裳の存在感と美しさを心ゆくまで堪能できます。この場所は日常と非日常が交差する特別な場所であり、観客は時間を忘れて、舞台衣裳に込められた美を静かに楽しむことができます。

同時開催の舞台写真展


さらに、同時に開催される舞台写真展『彩 いろどり―舞台の記憶を紡ぐ―』も見逃せません。日本舞台写真家協会との共同企画により、全国で活躍する舞台写真家たちによる、バレエ、クラシック音楽、ダンス、伝統芸能、演劇、オペラなどの多彩なジャンルの作品が展示されます。これらの写真は、その一瞬を切り取った生き生きとした表現が特徴であり、観客に深い印象を与えるでしょう。

舞台芸術の新しい楽しみ方


衣裳展と写真展の二つを巡ることで、舞台芸術の持つ「時間」とその余韻を多角的に味わうことができます。この豊かな鑑賞体験は、ただの視覚的な楽しみを超え、心に響く劇的なインパクトを提供します。ぜひ、この機会に新国立劇場を訪れ、忘れられないひとときをお過ごしください。

開催概要


  • - 会期: 2025年12月15日(月)~2026年3月1日(日)
  • - 会場: 新国立劇場 1階 メインエントランスホール、2・3階 ギャラリー
  • - 開場時間: 8:00~20:00
  • - 観覧料: 無料

新国立劇場は、オペラやバレエ、演劇など現代舞台芸術のための唯一の国立劇場として、国内外の舞台芸術の発展に貢献しています。有名な芸術監督や育成プログラムなど、充実した取り組みが評価されています。今後の展覧会や公演にも目が離せません。

まとめ


新国立劇場で開催される『うつろい―Utsuroi―』展は、舞台衣裳と舞台写真の両方から得られる深い芸術体験を堪能できる貴重な機会です。高い天井と自然光が織りなす空間で、時間を超えた舞台芸術を感じることができるこのイベントを、ぜひお見逃しなく。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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