ランサーズ株式会社が新たに業務自動化を実現するAIエージェントを発表
ランサーズ株式会社は、業務の効率化を支援するAIエージェント『ランサーズ ジムインAI』を発表しました。本サービスは、AIチャットや画像生成だけでなく、業務全体を自動化するワークフロー機能を持っており、企業の業務プロセスを一新することが期待されています。
この新サービスは、2024年2月にスタートした『Lancers Autoron』の機能を統合・強化したものであり、AIの実用性を重視するランサーズの姿勢も反映されています。
ワークフロー機能の革新
『ランサーズ ジムインAI』は、従来のAIアシスタントの枠を超え、全社的に業務効率化を支援するように設計されています。主に以下のようなアップデートが行われました:
1.
業務フローの自動化: 社内のさまざまな業務をフローとして自動化し、異なる部署や職種を問わず全体的な効率を引き上げる機能が強化されました。
2.
外部ツールとの連携強化: Google Workspace や Slack、Kintone など、広く利用されているツールと連携することで、業務プロセスを一層スムーズにしています。これにより、手入力ミスや作業の属人化を防ぎ、正確性を向上させます。
3.
情報共有のスムーズ化: 業務間の情報共有が自動的に行われ、結果として業務全体の質的向上も期待できます。
実際のワークフロー運用例
いくつかの典型的なワークフローの例を挙げてみましょう:
1.
社内質問の即時対応: AIは人事制度や経費精算などの社内ルールに関するよくある質問に対し、即座に回答を提供します。従来のAIツールは更新時にマニュアルの再読込が必要でしたが、ジムインAIは外部ツールから直接情報を取り込み、自動更新を行います。
2.
メール返信の自動生成: カスタマーサポート業務において、AIはパターン化された問い合わせに対して自動的にメールの下書きを作成します。
3.
経費申請の自動チェック: 経費チェック作業をAIが代行し、不自然な数値や誤りを自動で検知することが可能です。
このほかにも、AIが音声データから議事録を作成したり、競合情報を収集する機能など、さまざまな業務支援が提供されます。
開発者の想い
『Lancers LLM Labs』の入江 慎吾氏は、従来の生成AIの便利さを維持しつつ、より多くの業務をサポートできるようにすることを目指したと語ります。また、AIの導入を容易にするため、さまざまな業務に対応したワークフローテンプレートも順次拡充していくとのことです。
今後の展望
ランサーズは、企業向けのAIエージェント事業を拡大し続け、「ランサーズAIシリーズ」として様々な業務に対応する新機能の導入を計画しています。
業界特化型のワークフローテンプレートも充実させ、ユーザーが簡単に自社の業務に合わせてAIを活用できるようになることを目指しています。
今後も、ランサーズは個々人の働き方や企業の経営課題を解決し、より良い社会の実現を目指していきます。