大井川鐵道の新しい会員サービス「大鐵members」が始動！地域活性化を目指す取り組みとは

大井川鐵道の新サービス「大鐵members」とは

静岡県の大井川鐵道が、新たにスタートさせるサービス「大鐵members」。このサービスは、Marbull X株式会社の協力により実現しました。Marbull Xは、企業や地域のブランディングをはじめとした、さまざまな施策を支援するコンサルティング企業で、特にNFTやデジタル技術に強みを持っています。

「大鐵members」は、鉄道ファンや観光客に向けて、LINEを通じた手軽な参加体験を提供します。会員になると、コレクションやゲーム要素が盛り込まれた体験が楽しめることから、ファンとの良好な関係醸成が期待されます。このサービスは、2025年10月7日からの開始を予定しています。

背景と課題

大井川鐵道は、従来のファンとの接点を深めるための施策が不足しているという課題を抱えていました。具体的には、ファンの属性や訪問スタイルが十分に把握できておらず、彼らをどのようにコアファンに育てるかが難しい状況でした。また、自社が持っている豊富なコンテンツを十分に活用できていない点も問題でした。歴代の車両画像や駅名標といった潜在資産を生かし、新たな楽しみ方を提供する必要がありました。

「大鐵members」の取り組み

1. ファンとの継続的な接点の構築

新設された公式LINEアカウントを基に、「大鐵members」はデジタル会員証やクエスト、活動レポートなどを統合したプラットフォームを展開します。これにより、参加者の行動データを収集し、施策に反映させることが可能になります。

2. NFTカードを活用したコレクション要素

大井川鐵道のファンは、駅名標やヘッドマークなど、貴重なコンテンツをNFTカードとして集めることができます。これらは抽選型の“ガチャ”として楽しむことができ、ファンの収集欲を刺激します。このゲーミフィケーションの仕組みによって、ファンの関心が持続しやすくなります。

3. 駅訪問を促すチャレンジ形式

毎月対象の駅施設でマイルを補充できる設計があり、これを通じて訪問回数を促進します。このマイルシステムはガチャ要素と組み合わせており、リピーターの増加を狙います。

4. チェックイン連動クーポンの展開

各駅でのチェックインを行うことで、周辺の店舗で使用できるクーポンが自動的に配布されます。これにより、沿線での消費を促進し、地域経済への貢献を目指します。

今後も大井川鐵道ではさまざまな施策を展開し、地域の活性化に寄与していく予定です。

期待される効果

「大鐵members」では、参加者のデータを蓄積することによって、今後の施策をより効果的に立案することが可能になります。また、従来の「乗る」「撮る」体験に加え、「集める」「達成する」という新しい楽しみ方を提供することで、ファンの熱意を可視化するNFTやマイルの発行を通じて、ライト層からコア層への育成を図ります。さらに、地域店舗への送客を通じて地域の経済活性化にも寄与する意図があります。

Marbullコネクトについて

Marbullコネクトは、地域に埋もれている資産を活用するためのソリューションを提供します。このプラットフォームは、クエストやコレクション機能、NFTの発行などを一括で実現し、地域創生や観光施策のDXに寄与することが期待されています。特に、LINEなどの既存プラットフォームに機能を追加することで、ユーザーにとって魅力的なロイヤリティプログラムを展開し、地域単位での効果が見込まれます。