バイオものづくり革命推進事業の新たなステップ
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、バイオものづくり革命を実現するための重要な一歩として、8件の研究開発テーマを採択しました。この施策は、植物や微生物を活用した物質生産技術の開発を通じて、持続可能なものづくりを実現することを目的としています。
バイオものづくりとは?
バイオものづくりは、医薬品や食品だけでなく、化学品や燃料など、広範な産業での利用が期待されています。従来の化石燃料依存から脱却し、環境に配慮した生産プロセスの確立を目指すこの取り組みは、次世代の産業基盤を形成し、日本の競争力を向上させることが期待されています。特に、未利用資源を活用し、循環型経済の実現にも寄与します。
採択された研究開発テーマ
NEDOは、以下の5つの主要な研究開発項目に基づき、8件のテーマを採択しました。
1.
未利用資源の収集・資源化:サプライチェーンの構築とともに、未利用資源をバイオものづくりの原料へと変換する技術の開発が行われます。
2.
産業用微生物の開発・改良:新たな原料を用いることで、物質生産機能を向上させ、経済的に実現可能な製品を市場に提供することを目指します。
3.
大量培養技術の開発:商業生産規模での物質生産に必要なスケールアップ技術の開発が進められます。
4.
物質の分離・精製技術:生産された物質を効果的に分離し、加工する技術の実証が行われます。
5.
社会実装評価手法の開発:長期的な視点でバイオものづくりの社会実装を進めるための手法を模索します。
今後の展望
NEDOは、この事業を通じて、日本の社会が直面するさまざまな課題の解決を狙っています。特に、バイオものづくりの技術は、持続可能な社会の実現に向けた重要なカギを握っています。2024年8月以降には、さらに多様な原料と製品を対象とした第3回の公募を计划しており、研究開発が今後も進展していく見通しです。
私たちの未来を変える力を持つバイオものづくり。今後の進展に目が離せません。