税理士業界の革新を目指すBLUEISH、6000万円の資金調達完了
AIエージェントの構築を手掛ける株式会社BLUEISH(東京都港区、代表取締役 為藤アキラ)は、全国に90拠点を展開する税理士法人・辻・本郷グループから6000万円の資金を調達した。この資金調達は、同社が推し進める税務会計業界向けのAIソリューション事業における成長を支援するものだ。
資金調達の目的と今後の展望
BLUEISHは、業務プロセスのAI化を進める中で、税務会計業界向けの法人用AIエージェントプラットフォーム「BLUEISH Agents」の機能を拡充し、市場展開を加速する方針を示した。今回の資金調達により、税務会計事務所の複雑な業務ニーズに応えるAIソリューションを提供し、日本の税務における業務プロセスの効率化とデジタル化を進めることを目指している。また、事業拡大に伴い、技術開発力の強化やサービス提供体制の確立も進める。
今後は、辻・本郷グループが有する顧客基盤を活用し、経理業務のAI化を推進することも計画されている。これにより、業務プロセスの自動化に向けた取り組みがより一層加速することが期待される。
株式会社BLUEISHについて
2018年に設立されたBLUEISHは、「業務プロセスをデジタル化し、他にはない価値を提供する」という基本理念のもと、AIを活用した様々な業務自動化ソリューションを開発してきた。同社が提供する「Omni Workspace」は、クライアントの業務マニュアルやノウハウをベースにしたAI導入支援を行うもので、迅速な業務プロセスのAI化を支援する。
2025年2月にリリース予定の「BLUEISH Agents」は、企業がAIエージェントを雇って業務を自動化する新たなアプローチを提供する。このプラットフォームは、経理業務の自動化だけでなく、顧客サポートの効率化やブラウザの自動操作機能を統合することで、収益モデルの多様化も実現する。BLUEISHは、税務会計業界を中心に企業業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、競争力を強化する取り組みを続けている。
会社の概要として、設立年度は2018年で、現在は65名の従業員を擁し、様々な企業と提携している。特徴的な取引先には、NTTグループやサイバーエージェント、星野リゾートなどがある。これらの企業との連携を通じて、幅広い業種に対応する高度なAIワークフローとエージェント機能を提供している。
辻・本郷税理士法人との関係
辻・本郷税理士法人は、国内外に多くの顧客を抱え、さまざまな業務ニーズに応える税務・会計サービスを提供している。税理士法人は、一般企業に加え、医療法人や公益法人など幅広いクライアントにサービスを展開し、最新の業務効率化技術を導入している。特に、IT化や業務の可視化による効率化を進めており、AIエージェントの活用による業務のさらなる透明性向上を図っている。
辻・本郷グループの会長、本郷孔洋氏は、分業化とIT化の流れを説明し、AIエージェントの導入によって業務でのさらなる効率化が見込まれると期待を寄せている。今後の「BLUEISH Agents」の開発に対しても高い関心が寄せられており、業界全体の発展につながることが期待されている。
最後に
BLUEISHの今回の資金調達は、税務会計業界の未来を切り開く一歩として注目されており、同社は今後も業務自動化とプロセスのデジタル化に寄与し続けることを目指している。特に、法人向けAIエージェントプラットフォームの拡充は、業務の効率化において重要な役割を果たすことが期待される。