2013年に初版が発売され、観察時の見た目に近い白背景の写真と豊富な情報量で人気を博したポケットサイズの昆虫図鑑『日本の昆虫1400』が、この夏、満を持して新改訂版『日本の昆虫1900』として帰ってきました。
今回の改訂では、掲載種が400種以上増え、約1900種の昆虫が紹介されています。白バック写真は、より高解像度で自然な姿勢のものに約半分が差し替えられ、さらにリアルな昆虫の姿が楽しめます。
解説文も充実し、形態や生態の情報がより詳しく記載されています。難しい部位の名称や識別ポイントも明確になっているため、より詳しく昆虫について知ることができます。
また、本書では、地域別に「出現頻度の高い大型種」をアイコンで示すことで、それぞれの地域の昆虫の特徴を理解しやすくなっています。
さらに、YouTubeや二次元コードを利用することで、虫の鳴き声やチョウの吸水、樹液を巡るカブトムシの争いなど、約100本の動画・音声を視聴することができます。
『日本の昆虫1900』は、図鑑の枠を超え、観察と識別に役立つ実用性重視の内容となっています。昆虫愛好家や研究者だけでなく、虫好きの子どもやその親など、幅広い読者層に向けて、より深い昆虫観察体験を提供することを目指しています。
『日本の昆虫1900』は、従来の昆虫図鑑のイメージを覆す、革新的な図鑑と言えるでしょう。白バック写真、充実した解説文、動画・音声コンテンツなど、あらゆる角度から昆虫の魅力を引き出し、読者の知的好奇心を刺激します。
特に、動画コンテンツは、昆虫の生態をよりリアルに感じることができる点で、子供たちの学習意欲を高める効果も期待できます。
本書は、単なる図鑑ではなく、昆虫の世界への入り口となる一冊と言えるでしょう。昆虫に興味のある方はもちろん、そうでない方も、ぜひ手に取ってみてください。