障がい者と農業の新たな取り組み
千葉県いすみ市に位置するNPO法人AlonAlonは、この度富津市農業協同組合から令和7年産の水稲育苗業務を受託しました。この取り組みは、障がい者の方々が主体となって農業に参加する新しい試みであり、地域の農家とのインクルージョンを目指すものです。
1. AlonAlonの農業における役割
AlonAlonでは、農園で育苗作業を行います。このプロジェクトでは、障がい者の方々が稲苗の育成を担当し、農業に対する関心を深めることが期待されています。育苗された稲苗は、富津市内の稲作農家に供給され、地域農業の一翼を担うことになります。
2. 障がい者の地域とのつながり
この新しいプロジェクトを通じて、障がい者の方々が地域農家との接点を持つことができる機会が生まれます。農家の方々は、障がい者の方々を「自分達の仕事に必要不可欠な人」として認識することを期待しています。また、このつながりは、地域農家との交流を引き金に、新たな農福連携への挑戦をも促すでしょう。
3. 育苗作業の進捗
現在、AlonAlonの育苗用ハウスは整地が完了し、実際の育苗作業が始まっています。硬化管理作業や苗配付け作業が行われ、これらの作業はゴールデンウィークあたりまで続く予定です。この取り組みには昨年より多くの希望者が参加しており、障がい者の方々にとっても、新たな経験となることでしょう。
4. AlonAlonのミッション
NPO法人AlonAlonは、知的・精神障がいの方たちに生きがいと働き甲斐のある安定した仕事を提供することを目指しています。お世話するのではなく、彼らがスキルを身につけ、成長できる場を提供することで、最終的には自立できる力を育てることが目標です。
5. 将来の展望
AlonAlonは今後も様々な企業や団体と連携しながら、障がい者の社会的自立を支援していく姿勢を貫いていきます。持続可能な社会の実現に向けて、新たな取り組みを進めていく予定です。地域コミュニティとのつながりが強化されることで、障がい者の方々の仕事の選択肢が増え、さらなる成長が期待されます。
このような取り組みが地域の農業に新たな風を吹き込み、障がい者の方々が尊重される社会の実現へ向けた一歩となることを願っています。皆様の温かいご理解とご支援を心からお願い申し上げます。