田中貴金属、助成金発表
2025-03-31 11:49:09

田中貴金属記念財団が2024年度研究助成金受賞者を発表!新たな貴金属の可能性を探る

田中貴金属記念財団が2024年度受賞者を発表



一般財団法人田中貴金属記念財団は、本日、2024年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を公表しました。この制度は1999年度から毎年行われており、貴金属の新しい研究分野を開拓し、学術、技術、社会経済の発展に寄与することを目的としています。

受賞者に贈られた栄誉


今回の募集には238件の応募があり、厳正な審査を経た結果、合計27件の研究が採択され、総額1,980万円の助成が決定しました。中でも「Ichiro Tanaka Award」として、300万円が東北大学の石井暁大助教と早稲田大学の松田佑教授に授与されます。

Ichiro Tanaka Awardの受賞研究


  • - 東北大学 石井 暁大 助教
- 研究名: 超高屈折率な透明材料としてHalf Heusler化合物の新展開
本研究では、RhやIr、Pt、Auなどを含むハーフホイスラー化合物が高屈折率かつ近赤外域で透明であることを理論的に示し、その応用が期待される技術が高く評価されました。

  • - 早稲田大学 松田 佑 教授
- 研究名: ルテニウム錯体を用いた極低温流体の高効率運用に向けた温度計測技術の確立
こちらの研究は、極低温での温度分布を伝える新たな手法の開発を目指しており、近年の液化天然ガスや液体水素の需要増大に応える重要な題材として注目されています。

助成金制度の目的と今後の展望


田中貴金属記念財団は、貴金属の新分野を開発し、学術的な研究と技術の向上、さらには社会経済の発展を願っています。2024年度の助成金は、持続可能な未来を状況し得る新しい研究・開発を対象としています。今後は、2025年度の研究助成金の募集を秋に開始する計画も発表されているなど、未来の研究者への期待が高まっています。

応募条件と助成金の概要


この助成金制度は、貴金属を利用した持続可能な未来に貢献する研究を広く募集しています。応募対象者は、日本国内の教育機関や研究機関に所属する研究者のみで、研究内容に応じた複数の賞が用意されています。合計で2,000万円の助成金が提供される中、最高は「Umekichi Tanaka Award」の1000万円、続いて「Ichiro Tanaka Award」の300万円などが設けられています。

田中貴金属記念財団について


田中貴金属記念財団は、貴金属に関連する研究助成を行い、発展を目指す学術団体として2015年に設立されました。所在地は東京都中央区日本橋で、業界内での影響力も大きく、幅広いアプローチから貴金属の可能性を広げています。

終わりに


新たな研究と発見によって開かれる貴金属の未来。その礎となる支援制度は、研究者の革新的なアイデアを社会へと繋ぐ重要な架け橋となります。今後の研究成果に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
一般財団法人 田中貴金属記念財団
住所
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルディング22F
電話番号

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