乳酸菌の抗炎症作用
2026-09-08 14:11:16

明治が発見した乳酸菌の抗炎症作用メカニズムとは?

明治が発見した乳酸菌の抗炎症作用メカニズムとは?



最近、明治ホールディングス株式会社は、大阪大学の山崎晶教授との共同研究により、乳酸菌「Lactiplantibacillus plantarum OLL2712」(OLL2712株)の抗炎症作用に関する重要な情報を発表しました。この研究では、OLL2712株がいかにして免疫細胞に働きかけ、抗炎症性物質であるインターロイキン10(IL-10)の産生を促進するのか、その成分や仕組みが明らかになりました。

研究の背景



乳酸菌「OLL2712株」は、これまでの研究で糖・脂質代謝を改善する効果や慢性炎症を抑制する作用が報告されています。この乳酸菌は特に、抗炎症性物質であるIL-10の強力な産生誘導能を持つことが分かっており、注目されています。しかし、具体的にどの成分が免疫細胞に作用しているのかは不明でした。そこで、今回の研究が行われました。

成分の特定



今回の研究では、OLL2712株が樹状細胞の受容体「TLR2」と「Mincle」を活性化し、IL-10の産生を促すことが確認されました。特に、OLL2712株に含まれる糖脂質「MGDG(モノグルコシルジアシルグリセロール)」がMincleを刺激する主要な成分であることが判明しました。この糖脂質は、TLR2への刺激と相乗的に作用し、IL-10の産生をより強力に促進することが確認されています。

さらに、乳培地での培養によって得られる「GlcCer(グルコシルセラミド)」もその効果を高める役割を果たしていることが発見されました。これらの成分は、OLL2712株がどのように免疫細胞に働きかけるのかを理解する上で重要な手がかりとなります。

研究結果の具体的内容



研究では、以下の主な成果が得られました:
  • - OLL2712株から抽出された脂質成分の中にMincle刺激活性を持つMGDGを同定。
  • - MGDGが単独でIL-10産生誘導には限界があるものの、TLR2と組み合わせることで産生が大幅に増加することが確認された。
  • - 乳培地で培養されたOLL2712株からはGlcCerも検出され、これがMincleを刺激し、IL-10の産生をさらに増強した。

今後の展望



本研究の成果は、今後ULL2712株の機能を活かした健康商品開発に向けた新たな道を開くものといえるでしょう。これらの研究を基に、さらなる機能発現メカニズムを解明し、糖・脂質代謝の改善や健康維持に寄与する商品を展開していくことが期待されています。

結論として、Lactiplantibacillus plantarum OLL2712は、免疫系に良い影響を及ぼすための可能性を秘めた重要な乳酸菌であると言えるでしょう。この研究は2026年度の日本乳酸菌学会での発表が予定されており、注目が集まること間違いありません。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
meiji
住所
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。