新たなセキュリティソリューションの登場
キヤノンマーケティングジャパングループに属するキヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)が、米国Mammoth Cyber社のエンタープライズブラウザー「Mammoth Cyber Enterprise Browser」の国内初提供を発表しました。この新しいサービスは2025年2月18日に正式に開始されます。
現在のワークスタイルとセキュリティ
昨今のリモートワークやハイブリッドワークの普及によって、企業は新たな働き方を求めています。しかし、その反面でサイバー攻撃の手口はますます巧妙化しています。このような背景から、企業はセキュリティ対策の強化が不可欠になっています。
特に、自宅やサテライトオフィスからSaaSを利用して社内リソースにアクセスする機会が増えたことで、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクが高まっています。こうした課題に対処するため、エンタープライズブラウザーの役割が一層重要になってきています。
「Mammoth Cyber Enterprise Browser」の特長
「Mammoth Cyber Enterprise Browser」は、強固なセキュリティ機能を搭載したブラウザーで、情報漏えいや悪意あるサイトからの保護を実現します。具体的な機能としては、ユーザーの操作を可視化し、フィッシングサイトなどへのアクセスを検知・遮断することができます。また、操作やトラフィックを記録する機能により、セキュリティインシデントが発生した際の原因調査も促進します。
さらに、このブラウザーを介することで、VPN接続なしで安全にクラウドサービスへのアクセスを実現できます。そのため、企業はネットワーク設計を見直す必要がなく、低コストでリモートワーク環境を構築することが可能です。
アクセスコントロールによる防御
「Mammoth Cyber Enterprise Browser」では、アクセスコントロールの機能も充実しています。特定の社内サーバーやWebアプリケーションに対してポリシーを設定し、ファイルの転送やテキストのコピーなどの操作を制御することができます。これによって、不正なデータ流出を未然に防ぐことが可能です。
キヤノンITSの今後の展望
キヤノンITSは、ITインフラに関連する全てのサービスを提供する「SOLTAGE」ブランドのもと、今後もセキュリティサービスの拡充に努めていく方針です。常に進化するセキュリティリスクから重要データを守るため、企業の情報漏えい対策に貢献する新たなソリューションを提供し続けることが期待されています。
まとめ
「Mammoth Cyber Enterprise Browser」は、現代の働き方において重要な役割を果たす新しいセキュリティブラウザーです。キヤノンITSが日本市場に導入するこのソリューションが、企業の安全なデジタル環境の構築に寄与することが期待されています。