AWS対応の新ソリューション、Wacom Bridge
株式会社ワコムは、2024年12月5日より「Wacom Bridge」を一般提供開始します。このクリエイティブリモートソリューションは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の環境で、ワコムのペンタブレットを使用したペン入力を最適化する機能を搭載しています。約3ヶ月間のベータテストを経て、ついに本サービスの利用が可能になります。特に「Amazon DCV」および「Amazon AppStream 2.0」を利用するお客様には、2026年1月15日までの間、無料で体験できる特典も用意されています。
Wacom Bridgeの概要
「Wacom Bridge」は、リモート環境においても、ローカルPCでの作業に近い感覚でペン入力が行える画期的な技術です。クリエイターは、自宅や他の場所にいながらも、スタジオと同様のワークスペースを利用できるため、物理的な制約を受けずに自由に作業ができます。アプリケーションウィンドウの選択だけで、ペンの使用をローカルとリモートの間で簡単に切り替えることができ、同じアプリケーションを両方の環境ででもシームレスに利用できます。
さらに、「Wacom Inkline」の導入により、リモート環境でもペンの追従遅れが軽減され、快適な作業環境が実現しました。これによりクリエイターは制作に没入できるようになります。
現在のクリエイティブ業界における必要性
ストリーミング市場の拡大やコンテンツ制作のデジタル化が進む現代、アニメや映像制作のスタジオは、世界中から優秀な人材の採用に苦労しています。リモートでの業務連携が可能になった今、クリエイターにはどこにいても快適に作業できる環境の整備が求められています。Wacom Bridgeは、こうしたニーズに応えるために開発されました。
AWSとのコラボレーション
AWSが提供する「Amazon DCV」は、特にメディアおよびエンターテインメント業界向けに最適化されており、高速で快適なリモートアクセスを実現します。ワコムのシニアバイスプレジデント、矢野幸治は、AWSとのパートナーシップを通じて、多くのクリエイターにWacom Bridgeを提供できることを嬉しく思うと語っています。彼は、クリエイティブリモートワークの需要増加に伴い、どこにいても同様の制作環境を手に入れることが重要だと述べています。
「AWSのエンドユーザーコンピューティングサービスを使うことで、クリエイターが直面する技術的な壁を取り除き、創作活動をスムーズに行える環境を提供します」と、エンドユーザーコンピューティング担当ディレクターのMuneer Mirza氏も説明しています。
Wacom Bridgeの利用方法
Wacom Bridgeを利用するには、AWSでのデスクトップ版「Amazon DCV」または「Amazon AppStream 2.0」を利用する必要があります。そして、2026年1月15日までの限定期間中は無料で利用可能です。使用には、Wacom Bridge対応のワコムデバイスが必要であり、以下のデバイスがサポートされています:
- - Wacom Cintiq Proシリーズ
- - Wacom Cintiqシリーズ
- - Wacom Intuos Proシリーズ
- - Wacom MobileStudio Pro
ワコムについて
株式会社ワコム(東証プライム:6727)は、デジタルペン技術を基盤とした製品を提供しており、グローバルにクリエイターや教育現場で多くの支持を受けています。映画制作や工業デザイン、趣味のイラストまで幅広く利用されているワコムの製品は、さらなる進化を続けています。これからも最先端技術との連携により、新たなデジタルペン体験を創出していくことでしょう。
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