Domoの新たなレポート「Data Never Sleeps(AI版)」
2024年7月23日、米国ユタ州のDomoが最新の年次レポート「Data Never Sleeps」の特別版として、人工知能(AI)に特化した分析を発表しました。本レポートは、オンラインやデジタルプラットフォームの利用が急増する中、いかに多くのデータが生成されているかを視覚的に表現しています。特に、AIが私たちの日常生活やビジネスに与える影響を深掘りしています。
10年以上にわたり、Domoはデータ生成の増加に注目し続け、年次でレポートを発表してきました。特に最近では、ChatGPTなどの大規模言語モデルの登場により、AIが果たす役割の重要性が広く認識されています。このAI特別版では、現在のAIブームの下で生成されるデータの膨大さを簡単に理解することができます。
データ生成の現状
AI技術の進化により、さまざまなタスクの自動化が進んでいます。特に大規模言語モデル(LLM)は、会話だけではなく、自動車の運転やクリエイティブな作業にも活用されています。例えば、DALL·E 2と呼ばれるツールは、毎分1,389枚の画像を生成し、他のAIツールも毎分19,028枚の画像を生み出しています。また、AIによって毎分7,431分の動画が生成されています。自動運転車に関しては、毎分35台の新車が販売されており、AIの進化がどのように私たちの生活に浸透しているかを示しています。
AIの利点と課題
AIの利用は非常に便利ですが、その使用法には注意が必要です。例えば、従業員はChatGPTを活用して毎分467,882時間の労働時間を削減していますが、一方でAIを使った盗作も問題視されています。具体的には、毎分52本の大学論文がAIによる盗作であると判断されています。このように、AI技術には利点とともに課題も存在しています。
さらに、AI技術には巨額のコストがかかります。毎分293,000ドルがAIに投じられ、ChatGPTが使用するスーパーコンピューターの冷却のためには最大毎分185ガロンの水が必要です。これらの数値は、AIの進化に伴うコスト面での影響を物語っています。
Domoの未来に向けたビジョン
Domoのプロダクト担当シニアバイスプレジデントであるベン・シャイン氏は、今回のレポートがAIの影響を端的に示していると述べています。「AIはシンプルなタスクから複雑なタスクまで様々な面に影響を与えており、そのためのリソースも重要な要素です。私たちはこの新しいAI時代を迎え入れ、Domo.AIを通じて企業の成長をサポートしています」と語っています。
企業のDX推進に向けた「データアンバサダー」の役割
Domoは企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するため、データアンバサダーという新たな役職を提唱しています。この役職は、データ活用の課題を理解し、経営者、事業部門、IT部門間の橋渡しを行うことで、企業全体のデータ活用能力を向上させるミッションを担います。このような取り組みを通じて、日本企業におけるDXの成功を促進していくことを目指しています。
おわりに
Domoが発表した「Data Never Sleeps AI版」を通じて、AIによるデータ生成の現状やその影響を理解し、適切な活用法を見つけることが今後の課題と言えるでしょう。AIの進化とともに、多様な利用ケースが生まれる中、私たちもその恩恵を受けながらも、その影響に敏感である必要があります。詳細なレポートは、Domoの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。
Data Never Sleeps AI版をダウンロードする
ドーモ株式会社について
ドーモは、企業向けのクラウド型データ活用プラットフォームであるDomoを提供し、ビジネスの変革をサポートしています。直感的なダッシュボードやアプリケーションによって、データに基づくアクションを促進し、ビジネス成果の向上を図っています。