アルカンターラ社がISO 14068認証を取得、サステナビリティへの新たな一歩

アルカンターラ社が新たな認証を取得

アルカンターラ社（ALCANTARA S.p.A.）が、TÜV SÜDのイタリア支社であるTÜVイタリアから、国際的な規格であるISO 14068-1の認証を受けました。この新しい規格は、組織や製品がカーボンニュートラルであることを証明し、それを伝達するための指針を示すものです。

アルカンターラ社は1972年に設立され、高品質なALCANTARAマテリアルで知られるイタリアの企業です。この素材は、技術的、感覚的、美的性能において比類のない特性を持ち、世界中のさまざまなブランドに利用されています。同社は、サステナビリティを重視した取り組みを長年続けてきましたが、ISO 14068の取得により、さらにその信頼性が向上しました。

環境へのコミットメント

TÜVイタリアの環境サステナビリティマネージャー、プリミアーノ・デ・ローザ＝ジリオ氏は、この認証の取得について「私たちは、アルカンターラ社とこの初の検証活動を完了したことを誇りに思います」とコメント。これは、透明性の確保と環境における行動の評価を目的としたもので、国際的に認められた基準に基づいています。

この検証意見書は、アルカンターラ社がTÜV SÜDから取得した認証のひとつに加わり、環境への影響を減少させる取り組みをさらに明確に示しています。会長兼CEOのエウジェニオ・ロッリ氏は、ISO 14068の取得が気候変動対策への強いコミットメントを示す重要な成果であることを強調しました。

持続可能な未来への道

新たにISO 14068に基づく認証を獲得したことで、アルカンターラ社は、カーボンニュートラルに関する透明で一貫した報告慣行を確立しました。科学的な証拠や独立した検証に支えられた改善計画を実行し、2030年までにスコープ1とスコープ2の排出量を42%削減する目標を掲げています。これにより、2050年にはネットゼロに達するという長期的なビジョンが実現されることを目指しています。

また、リサイクル素材の利用を増やしたり、新しい技術や生産プロセスへの投資も進めており、責任ある資源管理として国際的なベストプラクティスを遵守していることが伺えます。

アルカンターラの技術と取り組み

アルカンターラ社は、サステナビリティへの取り組みを示すため、2023年には16回目のサステナビリティ・レポートを発行しました。このレポートは、2009年からの進捗を記録しており、同社の持続可能な成長への道のりを振り返る重要なものです。加えて、同社は毎年、BDOによる認証を受けた報告を行っています。

アルカンターラは、ファッション、車両の内装、インテリアデザインなど、幅広い分野で利用されるマテリアルとして知られています。その高い性能とともにサステナビリティへの意識の高さは、現代ライフスタイルの新しいアイコンとなっています。これからも、イノベーションと責任ある資源管理をテーマに革新を追求し続けることでしょう。

TÜV SÜDについて

TÜV SÜDは1866年に設立された企業であり、品質や安全性を提供するための認証サービスを展開しています。イタリアにおいても、1987年から様々な分野での認証活動を行い、技術革新を支えるために多数の専門家を擁しています。特に環境関連のサービスに強みを持ち、持続可能性の向上に向けた取り組みを行っています。

このように、アルカンターラ社とTÜV SÜDの連携によるISO 14068の取得は、持続可能な未来に向けた重要な一歩であり、企業の社会的責任を果たしていく姿勢が反映されています。今後も彼らの活動に注目していきたいですね。

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