タイ市場での新たなパートナーシップ
日本の企業、マルチブックが、タイのA-Castと手を組み、グローバルクラウドERP「multibook」の販売代理店契約を結んだことが発表されました。この提携は、タイに進出している企業に対するサポートを強化するもので、直接業務の効率化と負担軽減を図ることを狙いとしています。
A-Castの背景と実績
A-Castは、タイ市場に特化したバックオフィス業務の支援を行っており、10年以上の実績があります。その成功の秘訣は、現地駐在員と本社との連携を円滑にするサービス提供です。企業が本業に集中できるように、特に顧客ごとに合わせたソリューションを提案し、多様なニーズに応えてきた実績があります。
特に、タイ進出企業が直面する本社からのコスト削減や業務効率化の要求に応えるために、現地の人材が採用時にミスマッチを避けるための適性検査や面接支援といったツールも開発・提供しています。これにより、現地の人材確保と離職率の低下に貢献しています。
複雑な業務を支援するmultibookの役割
タイ市場では、複雑な税務会計要件への対応が大きな課題となっています。これを踏まえ、A-Castは、グローバルクラウドERP「multibook」を導入することで、タイ進出企業の会計業務の改善を目指しています。multibookは、12カ国語、多通貨規模、複数帳簿に対応可能で、企業の業務をスムーズに、そして精度高く管理できる機能を備えています。
この提携により、A-Castはタイ国内の多国籍企業や中小企業向けに高度で効率的な会計管理ソリューションを提供する計画です。実際に現地企業への多くの導入が進み、多言語対応の下での業務効率化が期待されています。
今後の展望と影響
A-Castとmultibookのパートナーシップにより、企業は間接業務の負担を軽減でき、経営資源をより戦略的な活動に振り向けることが可能になります。そして何よりも、ERPシステムの導入は企業の競争力強化へと繋がることでしょう。また、運用支援を通じて、企業全体のデジタル化が進み、本業への集中が強化されることで、持続可能な成長が後押しされることも大いに期待できます。
このように、今回の提携はタイ市場における企業の経営環境を大きく改善し、ビジネスの発展を促進する大きな一歩と言えるでしょう。今後の動向に注目したいところです。