小千谷市の文化拠点「ひと・まち・文化共創拠点ホントカ」
新潟県小千谷市に位置する「ひと・まち・文化共創拠点ホントカ」が、名誉ある「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれました。本施設は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン賞」において、5,225件の応募の中から1,619件の受賞作品の一つとして、そのデザインと機能性が評価されたものです。
受賞の背景と意義
「ホントカ」は、市民活動と地域の文化交流を促進するために設計された複合施設であり、図書館、郷土資料館、子どもの遊び場の機能を兼ね備えています。令和6年9月28日に開館し、すでに1周年を迎えたこともあり、地域の重要な集いの場となっています。グッドデザイン・ベスト100は、その年の受賞対象の中から特に優れたデザインを認定するものであり、今回の受賞は小千谷市の文化的な取り組みが評価された証と言えるでしょう。
「ホントカ」の特徴
この施設は、さまざまな活動に対応できるよう、9つの「アンカー」と呼ばれる専用スペースや、動く書架・展示台の「フロート」を設置しています。そのデザインは、参加者が新しい発見をし、人々の交流を生み出すことを目的としています。特に、3Dプリンタを使ったものづくり体験や音楽練習を行えるスタジオスペースは、多様な人々が集まる場として活気を生んでいます。
さらに、対話と共創を重視したリアルとデジタルが融合した情報環境を提供している点も特徴的です。地域の人々が意見を交わし、創造性を高めていくための「リビングラボ」を運営し、持続的に地域の文化を支えるような取り組みを行っています。
デザインのポイント
審査委員からは、フロートと呼ばれる動く本棚の存在により、内部スペースのサイズ変更が可能で、多様な地域活動に柔軟に対応できる点が評価されました。このように、図書館が単なる情報の場でなく、地域の活動の拠点として機能することを目指しています。
開館以来、冬季の外が使えない期間でも広場として利用され、夏の暑さの中でも憩いの場として活用されていることも、高い評価の一因です。
小千谷市の受賞コメント
小千谷市は今回の受賞に際し、「ホントカ。」計画に関わった全ての方々に感謝の意を表しました。今後も多様な人々の居場所となるよう、地域との対話と交流を大切にし、運営に尽力していくとのことです。
受賞展の開催
この受賞を受け、11月1日から5日には東京・六本木で「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」が開催され、ホントカが紹介される予定です。多くの人々にこの素晴らしい施設を知ってもらう良い機会となるでしょう。
施設概要
- - 施設名: ひと・まち・文化共創拠点ホントカ
- - 住所: 新潟県小千谷市本町1丁目13番35号
- - 開館時間: 午前9時から午後10時まで(各アンカーによって異なる)
- - 休館日: 第2・第4火曜日、年末年始
- - 駐車場: 計120台
「ホントカ」の新たな活動や今後の展開に、目が離せません。