新たながん診断システム
2025-12-22 09:47:01

サーモフィッシャー、次世代シーケンシング技術で新たながん診断システムを申請

サーモフィッシャー、革新的な癌診断の新システムを発表



サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループは、最新の次世代シーケンシング(NGS)技術を駆使した新しいコンパニオン診断システム「オンコマイン Dx Express Test マルチ CDxシステム」を発売することを発表しました。本システムは、非小細胞肺癌(NSCLC)に関する主要なドライバー遺伝子を対象としており、EGFR遺伝子変異やKRAS G12C変異、HER2遺伝子変異、BRAF V600E変異など、複数の遺伝子変異を一度に検査できます。

迅速な検査結果を実現



このシステムは、サンプルの準備からデータの解析、最終的なレポート作成までの一連の流れを自動化しており、その結果、検査結果を最短で24時間以内に提供できることが特徴です。この迅速性は、医療現場での治療選択を迅速かつ的確に行う上で非常に重要です。これにより、医師は患者に最適な治療法を迅速に提案でき、結果的に治療の効率が向上します。

サーモフィッシャーは、これまでの「オンコマイン Dx Target Test マルチ CDxシステム」の後継として、この新しいシステムを開発しました。従来のシステムが扱っていた非小細胞肺癌に加え、甲状腺癌や甲状腺髄様癌に対する分子標的薬の適応判定も可能にしています。

個別化医療への貢献



サーモフィッシャーは、このシステムの申請を通じて、個別化医療の発展をさらに推進することを目指しています。個別化医療とは、患者一人ひとりの状態や遺伝子情報に基づき、最適な治療法を提供するアプローチです。新たな診断システムの導入は、がん治療における新たな可能性を広げることになるでしょう。

また、サーモフィッシャーは、2025年7月25日付で乳癌や固形癌に対しても新たなコンパニオン診断システムを申請しています。こちらも遺伝子変異に関する情報をもとに、より効果的な治療選択を可能にすることを目指しています。

サーモフィッシャーの企業概要



サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドは、米国マサチューセッツ州に本社を持つグローバルなリーディングカンパニーです。科学サービスを中心に、収益は400億ドルを超える規模を誇ります。その使命は、世界をより健康で、安全な場所にするため、多様な製品とサービスを提供することです。サーモフィッシャーでは、ライフサイエンス研究を加速させ、複雑な分析課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能の向上など、様々な分野で革新的な技術を持っています。

このようにサーモフィッシャーは、次世代シーケンシング技術を活用することで、医療分野における新たな革新をもたらそうとしています。個別化医療の推進に寄与する本製品は、今後の医療現場において重要な役割を果たすことでしょう。

会社情報

会社名
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
住所
電話番号

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