髙松グループが特許取得した「束ね材」の革新
株式会社髙松コンストラクショングループ(髙松CG)は、特許第7767507号を取得した新しい木材加工技術「束ね材」を開発し、人工林の再利用と伝統建築の木材需要に応えることを目指しています。近年、日本の林業においては、伐採と植林の適切な循環が求められていますが、採算性の問題から多くの伐採適期の人工林が手つかずのままとなっているのが現状です。さらに、大径木の需要が高まる社寺の建設や修繕においては、必要な木材を確保することが困難になってきました。こうした課題に対し、髙松CGのグループ会社である金剛組が宮大工の伝統技術を応用し、「束ね材」を開発を進めてきました。
開発背景と特徴
「束ね材」とは、契材の木材を組み合わせ、金具や接着剤を用いずに束ねたものです。これにより、腐食のリスクが軽減され、資源の再利用が可能になります。特に、「束ね柱」と呼ばれる技術は、小径材を束ねて大径材として扱うことで、無垢材に比べて価格が安く、より高い強度を持ちます。これは、日々変わる木材市場において、持続可能な材料を求められる中で非常に意義のある技術です。また、金剛組が開発する「束ね柱」は、宮大工の技術を駆使し、人工林の循環利用と建材調達の両立を実現しようとしています。
特許取得の詳細
- - 発明の名称: 束ね材
- - 特許番号: 特許第7767507号
- - 登録日: 令和7年10月31日
- - 出願番号: 特願2024-98937(出願日:令和6年6月19日)
- - 発明者: 木内 繁男
- - 特許権者: 株式会社髙松コンストラクショングループ
今後の展開
髙松グループは、「束ね材」の活用を進め、大手建設会社や伝統建築を手掛ける設計事務所との連携を図り、木工事請負の増加を見込んでいます。同時に、この開発は職人たちの雇用を安定させ、適切な森林管理を可能にし、伝統建築や文化財の護持にも寄与します。特に、脱炭素社会の実現をめざし、木造建築が再評価される現代において、束ね材の活用方法を更に探求していく予定です。
結びに
髙松グループの「束ね材」による革新技術は、伝統的な宮大工の技術を現代に適応させることで、日本の建築文化を支える新たな柱となることでしょう。この技術がもたらす恩恵が、今後の日本の林業や建築業界の発展と持続可能性に繋がることを期待します。