観光資源が豊富な大分県
大分県は日本トップクラスの温泉地であり、豊かな歴史文化も兼ね備え、国内外の多くの観光客が訪れます。しかし、観光地としての魅力に対して交通の便が課題となっています。特に、大分市と別府市ではそれぞれ独自の交通や観光に関する問題を抱えています。これらの課題に立ち向かうため、ドコモ・バイクシェアと商船三井が新たな業務提携を結びました。この提携により、観光客の利便性向上を図る一方で、地域経済にも貢献します。
応募事業内容
業務提携の具体内容は次の通りです。
1.
サイクルポートの設置 - 大分県内の商船三井のターミナル(大分・別府)において、快適なシェアサイクル利用環境を維持・向上させるためのポート設置。
2.
観光情報発信 - 車両の広告スペースを利用して、シェアサイクルを通じた観光情報の発信を行い、訪れる観光客へのアプローチを強化。
3.
観光回遊施策の検討 - 大分県内の観光地をめぐる新たな回遊施策を考案し、地域全体の観光活性化を目指します。
シェアサイクル「おおいたサイクルシェア」の展望
「おおいたサイクルシェア」は大分市と別府市内で提供されており、観光客や地元住民が手軽に利用できるよう、大規模なポート設置がおこなわれています。具体的には、大分市内に72ポート、別府市内に11ポートが設置され、電動アシスト自転車が大分市295台、別府市25台用意されています。日々のメンテナンスや車両移動による安定したサービス提供を目指しています。
また、利用の際の利便性を向上させるため、ICカードを使った1日パスの販売所も12か所に設置されています。このサービスにより、観光客は移動手段に悩むことなく、快適に大分の観光地を巡ることができます。
サステナビリティと未来に向けた取り組み
ドコモ・バイクシェアは、「地域に根付いた新たなモビリティサービスの提供」をミッションとして掲げており、持続可能な社会の実現に向けて努力しています。2011年には横浜でシェアサイクルの社会実証実験を開始し、全国の自治体との共同事業を展開。現在では28都市以上でサービスを展開し、さらに多くの地域でシェアリングプラットフォームを提供しています。
2023年5月には東京都と共同で「東京EVバイクシェア(EVバイク)」を新たに導入し、ゼロエミッションを達成するための新しい移動手段の確立に貢献しています。
まとめ
この業務提携は、ただ単に交通手段を提供するだけではありません。地域経済の活性化に寄与し、観光名所へのアクセシビリティを高めることで、訪れる皆様により良い体験を提供することを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。