手術支援AI「EIRL Surgery LC」の製造販売承認取得
エルピクセル株式会社(東京都千代田区)が、オリンパス株式会社と共同開発した手術支援AI「EIRL Surgery LC」が、2026年2月に厚生労働大臣から医療機器製造販売承認を受けたことを発表しました。このAIは、腹腔鏡下胆嚢摘出術において、手術時の医師の判断を支援する革新的な技術です。
AIの機能と役割
「EIRL Surgery LC」は、腹腔鏡手術時に切除部位を判断するための解剖学的ランドマークを自動でセグメンテーションし、その情報を医師が使用するモニターに表示することができます。この機能により、医師は解剖学的構造についての認識を高め、より安全で正確な手術を行うことが可能となります。
認識精度の向上
試験結果によれば、本AIを使用した際には医師による解剖学的ランドマークの認識精度が向上することが確認されています。特に肝外胆管領域や胆嚢管領域において、AI支援の有無による認識精度の差が有意であることも示されています。これにより、手術リスクを軽減し、合併症の発生を予防する効果が期待できます。
開発の背景
近年、内視鏡外科手術は患者の早期回復を促進し、QOL(生活の質)の向上に寄与しています。しかし、日本国内では外科医が不足しており、手術の技術的な難しさから治療成績にばらつきが見られるのが現状です。毎年約12万件の腹腔鏡下胆嚢摘出手術が行われていますが、胆道損傷など重篤な合併症も発生することがあります。本AIの開発は、こうした問題に対する解決策となることを目指しています。
共同開発の経緯
エルピクセルとオリンパスは、2024年に共同事業契約を締結し、内視鏡手術支援AIの開発に取り組みました。両社の技術を結集し、熟練医師の技術と知見を学習したAIによって、胆道損傷の予防を目指しています。このプロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の助成を受けたもので、大分大学や福岡工業大学の協力を得て進められています。
今後の展開
今後は、オリンパスと連携し、AIの国内医療機関での評価を進め、販売の準備が整い次第、最新情報を発表していくとのことです。エルピクセルは、医療AIのさらなる研究開発や社会実装を加速させる方針を掲げています。
エルピクセル株式会社について
エルピクセル株式会社は、「医療AIで健康な未来を実現する」をテーマに、さまざまな医療分野におけるAI技術の開発を進めています。同社は、医師の診断を支援する画像診断支援AI「EIRL」や、創薬向けの画像解析AI「IMACEL」などを展開しています。詳しい情報は、
公式ホームページ及び
公式ブログをご覧ください。