三木市に新たな交流拠点が誕生
大和ハウス工業株式会社は、兵庫県三木市に「(仮称)三木地域交流拠点」を2025年2月上旬から着工することを発表しました。このプロジェクトは、市が公募した「青山7丁目団地再耕プロジェクト」の一環で、多世代交流を促進するための施設として期待されています。
多世代の架け橋を目指して
「(仮称)三木地域交流拠点」は、「共におぎなう・つなぐ・はぐくむ」をテーマとして、子供から高齢者までが集える新たなコミュニティを形成することを目指しています。特に、地域活動の促進や交流を通じて、三木市内の住宅団地の活性化を図ります。
具体的には、
- - おぎなう: 福祉機能を備えた放課後デイサービスや、住民が利用できるコワーキングスペースを設置。これまで不足していた「場」を提供します。
- - つなぐ: 高齢者向けの買い物支援サービスや子育て世代向けのセミナーなどを住民に紹介し、生活の利便性を向上させます。
- - はぐくむ: 芝生広場でのイベントやものづくり体験を通じて、多世代の交流を促進し、地域のつながりを深める取り組みも行います。
このように、さまざまな機能をバランスよく設けることで、地域のニーズに応える場を創出することが狙いです。
地域の課題に応える建築計画
当拠点は、木造の準耐火建築であり、CO2固定化や森林の循環利用に貢献することを目指しています。内装にも木材を使用することで、心地よい環境を提供しつつ、地域の自然との調和を図る考えです。
また、事業の進行においては、国土交通省の「社会的インパクト不動産評価」に基づいて、経済・社会・環境の観点から評価を行っており、その結果は地域の発展に寄与するものとして、実効性が確保されています。
社会貢献と地域活性化
なぜ今このようなプロジェクトが必要とされているのか。大和ハウス工業は、1970年代から三木市での住宅団地開発を続けてきましたが、高齢化や人口減少といった社会問題が顕在化しています。このような背景から、地域コミュニティの希薄化やインフラの老朽化が進んでいることを考慮し、「リブネスタウンプロジェクト」を展開。2021年には地域住民の意見を反映させた「たかはしさんち」というコミュニティ施設を設置し、地域の声を集めることに取り組んできました。
今後この新たな拠点が地域にもたらす影響は、多くの期待を集めています。建設予定地は三木市志染町青山7丁目にあり、敷地面積は約10,835㎡、2026年3月の開業を予定しています。多様な世代が交わり、共に成長できる場所として、地域に新たな活力を与えることが期待されます。