吉田電材蒸留所が初のプレ定番商品を発売!
新潟県村上市に位置する吉田電材蒸留所が、アジア最大規模の蒸留酒コンペティション「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024(TWSC)」にて、「ベスト・ジャパニーズ・クラフト・ディスティラリー」に輝きました。この受賞を受け、同蒸留所は待望の初となるプレ定番商品「シングルグレーン1year 1st」を限定発売します。
吉田電材蒸留所とは?
吉田電材蒸留所は吉田電材工業(東京都台東区)が運営する日本初のグレーンウイスキー専業蒸留所です。多くのクラフト蒸留所がモルトウイスキーを生産する中、当社は「クラフトグレーンウイスキー」の開発に注力し、新たな市場を切り開いています。
TWSC2024での受賞の背景
TWSCでは、蒸留所の造りや話題性、革新性が評価され、1年間に最も活躍した蒸留所が表彰されます。この賞に選ばれるまでの道のりは、特にクラフトグレーンウイスキーを専門に製造する吉田電材蒸留所の独自の取り組みがあったからこそ。大手メーカーに囲まれた中での受賞は、多くの驚きを呼びました。
注目の理由
ウイスキー業界の「ファーストペンギン」として、吉田電材蒸留所は国産グレーンウイスキーの可能性を広げています。現在、日本国内には100以上のクラフト蒸留所がありますが、グレーンウイスキー専業である点はまさに注目すべき特徴です。
一般にグレーンウイスキーは、ブレンデッドウイスキー向けに設計され、味わいが控えめと見なされがちです。しかし、吉田電材蒸留所はその意識を打破し、「ラウドグレーン®」という強い個性を持つウイスキーの提供を目指しています。さらに、少量生産で独自性のある商品ライン「スモールバッチグレーン®」も展開し、市場に新風を吹き込んでいます。
国産材料へのこだわり
2024年4月から施行される「ジャパニーズウイスキーの定義」により、海外産の原酒を使った製品は「ジャパニーズウイスキー」とは名乗れなくなります。そのため、国産グレーン原酒を製造する吉田電材蒸留所は、他のクラフトモルトウイスキー蒸留所からも注目されています。
国内のウイスキー製造で一般に使われる原料のほとんどが海外産である中、当社は70%の穀物を国産で賄っています。特に北海道産のデントコーンを使用し、将来的には国産穀物原料100%を目指しています。
プレ定番商品の魅力
今回発売される「シングルグレーン1year 1st」は、限定4000本の数量で、価格は税抜きで3600円です。アルコール度数は55%で、250mlの小瓶入り。この商品は、アロマやテイストにおいてウイスキー愛好家の期待を上回る新しい体験を提供してくれます。
テイスティングメモ
- - アロマ: チョコレートがコーティングされたリンゴの蜜飴や梨、ルレクチェの香り。
- - テイスト: 出汁のような旨味が広がり、控えめなスパイシーさが際立つ。コンポートの甘さと溶剤のニュアンスも感じます。
- - フィニッシュ: レーズン、べっ甲飴、シナモンが調和し、滑らかで心地よい余韻が楽しめます。
終わりに
これからも吉田電材蒸留所の動向に注目し、ますます革新を続ける彼らの製品を楽しみにしたいと思います。今後も、ウイスキー業界に新たな風を吹き込む存在となることでしょう。