AIとIoTで変わる!大阪・関西万博の自動検針ソリューション
アシオット株式会社が展開する自動検針サービス「A Smart」が、株式会社THIRDのAI建物管理システム「管理ロイド」と連携し、大阪・関西万博の大規模施設に導入されました。この取り組みは、AIoT技術を駆使してメーターの自動検針を実現するもので、万博のような国際的な大規模イベントにおいて、新しい管理手法を提供するものとして注目されています。
背景と目的
万博という特別なイベントには、非常に多くの建物や施設が集まり、限られた人員での効率的な管理が求められます。今回の万博会場には、管理対象の建物が100を超えるため、従来の業務体制では報告書の作成や点検作業が煩雑になる恐れがあり、その結果、業務効率が大幅に低下することが懸念されていました。これに応えるため、THIRDとアシオットは連携し、次世代型のビルマネジメントを実現するプロジェクトに着手しました。
「管理ロイド」は高度な柔軟性を持ち、様々なタイプのセンサーや既存の自動検針システムと結合可能です。その結果、施設全体のエネルギー使用状況をリアルタイムで把握できるようになりました。一方で、「A Smart」が提供する高精度の検針機能によって、現地訪問が不要となり、施設管理者は瞬時に状況を確認し、日常的な点検や異常発見に迅速に対応できるようになりました。
A Smartの特徴
「A Smart」は、アシオットが展開するIoT化された自動検針サービスで、既存のアナログメーターに後付けでアタッチメントを装着することで簡単に導入できます。これにより、ユーザーは新たな工事なしに、数分で設置が可能です。また、エッジAI技術を利用して、データ処理をデバイス側で行うため、通信量や消費電力の削減にも寄与します。
この製品は、電気、水道、ガスを含むさまざまな種類のメーターへの設置を可能にし、現地に赴かずとも遠隔での検針を実現します。さらに、管理に必要な情報をテキストだけでなく、画像形式でも提供することでデータの信頼性を高めています。
導入による期待される効果
「A Smart」を利用することで、従来の検針方法と比較して、業務時間や手間、コストを90%以上削減することが可能とされています。また、エネルギー消費量を可視化することで、PDCAサイクルを効果的に回し、効率的な施設運営をサポートします。このように、施設管理の新たな標準モデルとしての展開が期待されています。
未来の展望
今回の大阪・関西万博での取り組みは、今後の都市型施設管理の第一歩として位置づけられています。解析したエネルギーデータを用いて、自治体や企業とのさらなる連携を視指すことで、A Smartの全国展開も視野に入れています。アシオットは、今後もIoTとAI技術を駆使し、次世代のビルマネジメントのシステムを提供していく方針です。
アシオット株式会社について
アシオット株式会社は、東京都町田市に本社を構え、エッジAI型の自動検針サービス「A Smart」を中心に、IoTとAI技術を活用した製品の展開やコンサルティングを行っています。様々なデバイスとサービスを用いて、より効率的な施設管理を実現することを目指しています。今年の万博を通じて、その技術力が試される場となるでしょう。