日本初開催の全国ぶどう選手権
2024年9月18日、三重県名張市で「第1回全国ぶどう選手権」が開催されました。この大会には、日本各地から選りすぐりのぶどうが出品され、特に注目を集めたのが三重県名張市の「ファーム雪岡」が生産した「伊賀乙女」です。
最高の栄冠を手にした「伊賀乙女」
「伊賀乙女」は、審査員たちによる厳正な食味評価の結果、最高金賞に輝きました。評価員からは、そのジューシーさや滑らかな舌触り、濃厚でありながら後を引く甘さについて高い評価を受けました。
評価員のコメント
- - 「果汁が多く、元来のブドウらしい強さとバランスが見事です。」
- - 「甘みと酸味の調和が素晴らしく、かじった瞬間に華やかな香りが広がります。」
「伊賀乙女」の生産者は、農家としての経験を生かし、土作りから最適な栽培方法にこだわっています。「100人に1回のおいしさ」ではなく「1人に100回のおいしさ」を目指し、毎日ぶどうと向き合っているとのことです。
各賞の結果
全国ぶどう選手権では、他にも多くの優れたぶどうが出品されました。以下に受賞した他の農家の生産物を紹介します。
- - 金賞: クイーンルージュ(横山果樹園、長野県須坂市)
評価員からは「甘みが強く、味わいが濃厚」と絶賛されました。
- ナガノパープル(信州中野つどい農園、長野県中野市)
- シャインマスカット(横山果樹園、長野県須坂市)
- ピオーネ(株式会社フルーツサトー、山形県寒河江市)
- ハニーブラック(漆山果樹園、山形県南陽市松沢)
これらはどれも果汁が豊富で、味わい深い品質が持ち味です。
審査の背景
今大会は、野菜ソムリエ協会が主催し、全国各地から集められた26品のぶどうが一堂に会しました。審査は、商品のブランド名や産地を伏せた状態で行われ、味に特化した公正な評価がなされました。
料理としてのぶどうの可能性
全国ぶどう選手権の目的は、単なる競技ではなく、日本の農業の活性化と生産者の支持を目的としています。受賞を通じて生産者の認知度が向上し、販路拡大に繋がることが期待されます。
これからの挑戦
「伊賀乙女」を生産したファーム雪岡は、今後もさらなる品質向上を目指し、新しい品種の開発にも努めていく姿勢を見せています。また、その他の受賞農家も自分たちの生産物を磨き、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。
最後に
全国ぶどう選手権は、ただ評判の良いぶどうを見つけるイベントにとどまらず、日本の農業と食文化の振興の一環として重要な役割を果たしています。今後の大会にも多くの期待が寄せられています。